阪急電鉄は20日、今年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。2026年度、鉄道事業における投資額は総額420億円。車両関係では、宝塚線・神戸線の通勤車両2000系を5編成導入し、京都線の9300系は3編成のリニューアルを計画している。

  • <!-- Original start --></picture></span>宝塚線などで運用される通勤車両2000系。2026年度は5編成を導入するという<!-- Original end -->

    宝塚線などで運用される通勤車両2000系。2026年度は5編成を導入するという

2000系は「安心と快適、そして環境に配慮した新しい阪急スタイル」をコンセプトに、2025年2月に運行開始した新型車両。伝統のマルーンカラーの車体、木目調の化粧板、ゴールデンオリーブ色の座席など「阪急電車」のイメージを継承し、宝塚線・神戸線の通勤車両として運用されている。車内においてバリアフリー設備の充実を図るとともに、インバータ式空調装置、空気清浄機、防犯カメラの設置により、安全性と快適性が向上。高効率な半導体素子を用いた制御装置を採用し、既存車両との比較で消費電力量を約60%削減するという。

京都線の特急などで活躍してきた9300系のリニューアル工事は、導入後25年程度をめどに実施している大規模リニューアルの一環として行う。この工事で制御装置を新型車両と同仕様の高効率な装置に取り替え、省エネルギー性能の向上を図る。あわせて車いすスペースを拡大。車両に衝突・脱線などの異常挙動を検知した際、近隣を走行する電車に危険を知らせる信号を自動発報する機能も付加し、安全性を向上させるという。

車内防犯カメラと前方カメラの設置も進め、2027年度末までに全車両へ防犯カメラを設置する計画とした。2026年度末時点では、全車両の約80%に設置することをめざす。カメラは通信機能を備え、車内状況の迅速な把握や犯罪・迷惑行為の抑制につなげる。前方カメラは事故や自然災害が発生した際の状況把握と対応に活用するとしている。