メルセデス・ベンツ日本が全国200台限定で発売した「G63 MANUFAKTUR Edition(ISG)」(マヌファクトゥーア エディション)。人気の「Gクラス」で、なぜあえて限定車を出すのか。通常のG63を買ってオプションを積み重ねていっても、同じクルマは作れない? メルセデス・ベンツ日本 商品企画部の柴﨑怜哉氏に聞いた。
G63限定車の専用装備もバッチリ撮影! メルセデス・ベンツ「Gクラス」の写真を一気に見る
「マヌファクトゥーア」ってなに?
車名にも入っている「MANUFAKTUR」(マヌファクトゥーア)は、ドイツ語で「製造」「制作」を意味する言葉。メルセデスでは、通常の外装色・内装色の組み合わせ以外の仕様を選べる個別化プログラムの名前になっている。
日本ではGクラス向けの「G manufaktur」プログラムが2020年にスタート。現在は、よりこだわったオーダーが可能な「MANUFAKTUR」プログラムとして提供している。さらにその上には、「Sクラス」や「マイバッハ」などトップエンドモデルを対象とした、自由度の高い「MANUFAKTUR Made to Measure」(メイド・トゥ・メジャー)というパーソナライゼーションプログラムもある。こちらは正規販売店の中でも、限られた店舗でしか取り扱っていないという。
「G63 マヌファクトゥーア エディション」発表会でのプレゼンテーションによれば、この限定車は「購入するだけで、通常では手に入らない装備や色の組み合わせが手に入る」ところがポイント。助手席側グラブハンドルの「G 63 Limited」レタリングは、本来ならMade to Measureプログラムが必要な仕様だそうだ。
ところで、Gクラスも同モデルのAMGバージョンであるG63も人気モデルなので、限定車を作ってアピールしなくても販売面は全く問題なさそうな気がする。なぜ「G63 マヌファクトゥーア エディション」を企画したのか。メルセデス・ベンツ日本 商品企画部の柴﨑怜哉氏に聞いた
放っておいても売れるのに、なぜ限定車?
――Gクラスは人気で、普通のモデルでも納車まで待つことがあるクルマです。変な話、放っておいても売れていきそうな気がするのですが、なぜ限定車を出すのでしょうか。
柴﨑氏:Gクラスのお客様は、Gクラスを代々乗り継いでいかれる方が多いと当社では認識しております。そういった方々は、今のGクラスから新たにGクラスに乗り換える際に、今までとはちょっと違ったものを希望されていたり、先ほどのマヌファクトゥーアやMade to Measureでもお伝えした個別化、つまり自分ならではのGクラスを作りたいというところに重きを置かれている方が多いんです。ですので、こうした限定車はGクラスのファンの方々に受け入れていただけるものと考えています。
個別化プログラムでも「作れない」部分は?
――マヌファクトゥーアやMade to Measureといった個別化のプログラムがあるなら、普通のG63を買って、個別化プログラムを活用すれば、これと全く同じものが作れるのでは? 具体的に、どこが作れないのでしょうか。
柴﨑氏:(サイドストリップラインと助手席側グラブハンドルに)「G 63 Limited」と入れるのは(通常のオーダーでは)できません。あとは、今回の限定車に採用している「ダーククロームパッケージ」も、限定車ならではの装備になります。
――ダーククロームパッケージというオプションがあるわけではなく、限定車のために特別に採用しているわけですね。それはすごく重要です。普通にGクラスを買って「ダーククロームパッケージを付けて」と言っても付かない、と。
――荷室を開けてみたら床がウッドになっていましたが、これも特別ですか?
柴﨑氏:はい、限定車ならではのものです。
――これも相当、特別感がありますね。荷室の床がウッドになることで、機能的に何かいいことはあるのでしょうか。
柴﨑氏:機能性というよりも、クラフトマンシップであったり、マヌファクトゥーアを体現する装備のひとつとして採用させていただいています。
限定車でしか手に入らない装備まとめ
リリースや取材をもとに、この限定車ならではのポイントを整理すると以下のようになる。
MANUFAKTURダーククロームパッケージ(G63初採用)
通常モデルでは選べないMANUFAKTUR外装色5色
サイドストリップラインと助手席側グラブハンドルの「G 63 Limited」レタリング
AMGパフォーマンスステアリング(カーボンファイバー/MICROCUT) ※通常モデルでは選択不可
MANUFAKTURチェリーウッドラゲッジフロア ※通常モデルでは選択不可
「G 63」「AMG」ロゴ入りTitleist製ゴルフバッグ(非売品)
価格は3,468万円(マット3色は外装色オプション40万円が別途必要)。購入方法については別記事で詳しく紹介している。



