「私に嘘はつかないで!!」―—かつての部下・リュウ・ミンシュエン(漢字表記:劉銘軒・堺雅人/三役)に追い詰められた、警視庁公安部・外事第4課の野崎守(阿部寛)。野崎を待ち構える次の試練は?

  • 堺雅人

    堺雅人

6日に放送された堺雅人主演・TBS系日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜21:00~)の第17話。自衛隊直轄の非公認組織「別班」と警視庁公安部が手を組み、別班員・乃木憂助(堺雅人)と公安部部長・佐野雄太郎(坂東彌十郎)が、公安内部に潜む裏切り者をあぶり出す。

野崎の告白、第16話で登場した“AI乃木”からつながる新たな一手、そして別班員5人の運命を前に、丸菱商事専務で別班員でもある長野利彦(小日向文世)が乃木へ投げかけた言葉。怒涛の第17話を振り返る。

野崎がドラムの命を前に明かした真実

  • 阿部寛

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野崎の部下にして“中国の別班”こと民間情報機関「Xinxi(以下、シンシー)」のメンバーだったリュウ。第16話で見破った電光掲示板の表示に続いて、今度は野崎から警視庁サイバー犯罪対策課の東条翔太(濱田岳)へ2回に分けて振り込まれた、1億2600万円と1億6000万円の謎を解き明かす。

「あのスパイ映画の金字塔、ヒッチコック監督作品『引き裂かれたカーテン』に登場した重要な組織の名前。そう、π(パイ)!」…第16話で乃木が読み解いた「π」の暗号。その発想源が映画にあることまで、リュウは突き止めていた。

ついに野崎は、別班員が助かる可能性にかけて、乃木にシャキ城の場所を伝えたと認める。別班を評して「お前たちとは格が違う」と言い切る野崎に、リュウは再び怒りを募らせる。リュウが見極めたいのは、野崎が潜入捜査のためにシンシーへ来たのか、そして本当に日本を裏切ったのかということだった。

そこで連れてこられたのが、野崎を探してゴルバド共和国まで来たエージェント・ドラム(富栄ドラム)だった。やせ細ったドラムにリュウが拳銃を向けても、野崎は沈黙を守る。しかし、銃口がドラムの口の中へ押し込まれ、引き金に指がかかった瞬間…

視聴者からは「野崎とドラムの関係性に泣く」と、2人の信頼に胸を打たれる声が。その一方で、「見張りの性格悪すぎ」「野崎さんに水とご飯を」と、その後も続く受難に悲鳴が上がった(見張り=髙﨑俊吾が演じる沈俊宇)。

成功率37% 別班員5人に下された決定

  • 堺雅人

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黒須駿(松坂桃李)、高田明敏(市川笑三郎)、和田貢(平山祐介)、廣瀬瑞樹(珠城りょう)、熊谷一輝(西山潤)の救出だ。

衛星映像では、5人と約200人の兵士がシャキ城から別の収容所へ移動したように見えた。だが、現地エージェントが収容所へ潜入しても、5人の姿はない。そこで、現地別班員の田代久美子(レイヤマダ)が、シャキ城へ食事を納める食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)に接触。約200人分の注文がなくなった一方、トウモロコシと大麦だけは納品が続いていた。しかも、家畜用にしては不自然な塩味。別班司令部は、5人が今もシャキ城にいると断定する。

約230人の兵士を相手にした場合、乃木が算出した救出成功率はわずか6%。しかし、30人まで減った現在なら45%まで上がる。乃木は、兵士の移動も野崎が救出の可能性を高めるために講じた策ではないかと考える。だが、AIハヤトが算出した成功率は37%。失敗すれば、救出に向かった別班員まで拘束され、さらなる機密漏洩を招く。司令部の宇田川(金田明夫)は、その確率に賭けることはできないと告げた。

  • 堺雅人

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そして櫻井は、5人の奪還を断念。さらに、3日後の計画を告げる。視聴者からは「毒殺はダメ絶対」と、そのあまりに重い命令に悲鳴が上がった。乃木は受け入れようとするが、別人格・F(堺/三役)は、仲間を見殺しにするのかと問い続ける。「規律…規律…」と自らに言い聞かせる。

そんな乃木を呼び出したのは、長野だった。司令部の決定について問われた乃木が「極めて合理的、かつ最善…」と感情を押し殺して答えると、長野はその言葉を退ける。「そんな教官に教わったような答えをするな!」―—命令には絶対服従。それでも、熊谷と任務をともにした長野は、助けたい思いを抑えられない。乃木も、黒須は天涯孤独だった自分にとって2人目の友人だと胸の内を明かす。

長野は、乃木が見落としていた「仲間」の存在を示し、櫻井のもとへ送り出す。乃木が頼ったのは、義弟・ノコル(二宮和也)! 「血の繋がりより濃い兄弟の絆に泣いた」と反響が広がり、テントが設立した民間軍事会社「PMSC Y2K」の最強部隊にも注目が集まった。

果たして、乃木の覚悟は、最高司令官の決断を覆せるのか!?

「仲間、友への愛」が描かれた第17話 飯田Pが語る“人を思うからこそ強くなれる”物語

  • 二宮和也

    二宮和也

乃木に究極の選択が降りかかった第17話。飯田和孝プロデューサーが、撮影の裏話や反響を以下の通り語った。


第17話は、VIVANTの真骨頂とも言える回だったと思います。VIVANTに流れる血液というか、第1シーズンから根底に据えているのは、人との繋がりであり、愛情の部分です。第1シーズンでは、乃木が「生き別れた父の愛」を探す物語と定義していたのですが、第17話で描いたのは「仲間、友への愛」でした。

別班は互いを知ることのない存在ではなりながらも、乃木が弟分である黒須を思う場面、長野が熊谷を思うシーン、そしてノコルが兄である乃木を叱咤するシーン、全てが心の奥底にある静かな愛からくる感情であり、「誰かを思うからこそ、人は強くなれること」を表現しています。

第17話はまさに、この様な感情の動きが大きな波となって押し寄せるシーンの連続でした。視聴者のみなさんの反応を見ていると、第16話までと比べて、感情面での感想がSNSでも多かった様に思います。同時にこの様なエピソードは、視聴するのもかなりの体力が必要だと思っていて、ご視聴いただいたみなさまには、心から感謝したいです!

今回ハヤトを中心としてAIが物語で多く登場しているのですが、AIを用いた理由として、どの企業やさらには学校でもAIが当たり前になっているという時代の必然性、情報整理役として試聴の助けになる、ということももちろんあるのですが、それ以上に大きな狙いがあるんです。

  • 二階堂ふみ

    二階堂ふみ

それは「人物の感情をより浮き上がらせる効果」にあります。超人的である種機械的な別班とAIの掛け合わせが、非人間っぽさを倍増させるからこそ、人が人に心を寄せるシーンや、感情を押し殺さずに爆発させるシーンが、より人間っぽく感じられる、世界観、枠組みとしてAIがあることで、そこに生きている人間の体温までも感じてもらえるのではと思っています。

ハリウッド映画の近未来ものや、SFものなど、設定が飛んでいるからこそ、シンプルに人物の感情を追えるのと似た効果を生み出していると感じています。この組み合わせに、今後も注目してみていただけると、よりシンプルに物語に入り込めると思いますので、引き続きよろしくお願いします!!!


毒殺決行まで、あと3日。規律か、仲間か。文字だけでは伝えきれない、それぞれの覚悟は本編でもう一度目に焼き付けてほしい。

【編集部MEMO】
スピンオフ企画の「VIVANT-Adventure Log-」は TVer で、「ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―」はU-NEXTでそれぞれ独占配信中。

(C)TBS