「星のや東京」(東京都千代田区)は9月12日、「もう作られなくなった日本の家庭料理」をコンセプトに掲げた、メインダイニング秋限定メニュー(1名 33,880円)の提供を開始する。
時代の移ろいの中で現代の食卓から静かに姿を消していった「日本の家庭の味」に再び光を当て、独創的な感性と技術で再構築した全10品のフルコースを提供する。料金は1名33,880円(税・サービス料込、宿泊料別)。予約は公式サイトで前日まで受け付ける。
山葵すし(和歌山県)は、生の山葵の葉で酢飯や鯖を包む、和歌山の家庭料理「山葵すし」から着想を得た一皿。山葵の葉のピュレを纏わせた鯖に、食感豊かな蓮根のマリネを重ね、氷もちで軽やかなとろみをつけた酸味のソースを合わせた。
鉄砲焼き(石川県)は、イカに具材を詰めて焼き上げる漁師料理「鉄砲焼き」を、温製サラダ仕立てに再解釈した一皿。イカスミとキノコの旨みを凝縮させたゲソのフィリングを、イカと山芋の滑らかなムースで包み込んだ。芳醇な肝バターと香ばしく炒めたキノコを合わせ、仕上げにマイクロハーブとパセリの泡が彩りを添える。
鮒ずし(滋賀県)は、滋賀の郷土料理にちなんだ付け合わせを添えたメインの肉料理。イチジクをくり抜き、鮒ずしの飯に漬け込んだ牛肉のミンチと果肉を詰め、ブルーチーズをのせてオーブンで香ばしく焼き上げた。旬のイチジクの甘みと鮒ずしならではの酸味や旨味が重なる、伝統の食文化と独創的な発想が融合した一皿。



