夏の暑さも和らぎ、過ごしやすい気候になってきた今日このごろ。秋の連休であるシルバーウィークは、映画や音楽、絵画などの芸術鑑賞を心穏かやに楽しめるベストタイミングです。

そこで今回は、9月に公開される見逃せないアニメ映画をまとめまてみました。ぜひ、劇場へ足を運ぶ際の参考にしてください。

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9月4日公開『SEKIRO: NO DEFEAT』

全世界で多くの賞を総なめにしたフロム・ソフトウェアの名作和風アクションゲーム『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の世界を、アニメスタジオ「Qzil.la」が全編手描きによるフル2Dアニメーションで表現した劇場版『SEKIRO: NO DEFEAT』が、9月4日より3週間限定で全国公開されます。

同作の舞台となるのは戦国時代。自らの不老の力「竜胤」が振りまく「竜咳」という致死の病を治めるため、命を懸ける決意をした少年・九郎と、その運命を変えるべく苦難に満ちた戦いへと身を投じる彼の忍び・狼という寄る辺なき孤独な従者が繰り広げる、切なく、美しい物語が描かれます。

監督は、同作が長編初監督となる沓名健一。原作に引き続き、狼役として浪川大輔、九郎役として佐藤みゆ希、葦名弦一郎役として津田健次郎が出演するほか、主題曲として、2023年に死去した坂本龍一の「Blu」(『The Best of ‘Playing the Orchestra 2014'』より)を起用しています。

9月4日公開『ベベフィン・ザ・ムービー:うたとまほうのピンキッツワールド』

YouTube合計登録者数・約8,500万人を誇る子ども向け3Dアニメーションコンテンツ「べべフィン(Bebefinn)」より、仲良し3きょうだいが歌と魔法の世界で繰り広げる大冒険を描いた初の劇場版『ベベフィン・ザ・ムービー:うたとまほうのピンキッツワールド』が登場。9月4日より全国で公開がスタートします。

ある夜、タブレットから飛び出してきた魔法のライトを手にしたことで、恐竜や車たち、ベイビーシャークとサメの家族が歌って踊る不思議な世界「ピンキッツ・ワールド」に吸い込まれてしまった赤ちゃんのフィン。姉・ボラーと兄・ブロディは弟の行方を探すため、タブレットの中から現れた魔法使いのきつね"ピンキッツ"と共に冒険に繰り出します。

日本語版キャストは、ベベフィン役が新垣杏菜、ボラー役が杉山はな、ブロディ役が椿ナタニエル、ピンキッツ役が久保田伶奈。さらにゲスト声優としてケンドーコバヤシがティーレックス役、かなで(3時のヒロイン)がプテラノドン役で出演しています。

9月4日公開『『獣兵衛忍風帖』4K』

1993年に公開された『妖獣都市』、『バンパイアハンターD』の川尻善昭監督による伝説的な時代劇アクションアニメーション映画『獣兵衛忍風帖』。海外でも『Ninja Scroll』として絶大な人気を誇り、"忍者"や"サムライ"といった日本文化を世界へ広めた作品のひとつとして知られる同作が、9月4日より2週間限定でリバイバル上映されます。

主人公は、どこにも属さないはぐれ忍者の無頼漢・牙神獣兵衛。甲賀くの一・陽炎を助けたことをきっかけに、超人的能力を持つ謎の忍び軍団「鬼門八人衆」との壮絶な戦いに巻き込まれた彼は、やがて宿命の対決へと導かれていきます。

出演キャストは山寺宏一(牙神獣兵衛役)、篠原恵美(陽炎役)、青野武(濁庵役)、郷里大輔(氷室弦馬役)、関俊彦(百合丸役)ほか。今回は4K版による初の全国上映となり、手描きによって大胆かつ緻密に描かれた剣戟アクションを映画館の大スクリーンで楽しむことができます。

9月11日公開『映画「宇宙なんちゃら こてつくん」うっかり出てきた宇宙人を探せ!』

2021年にテレビアニメが放送されたクリエイター・にしむらゆうじ原作の人気WEB漫画『宇宙なんちゃら こてつくん』より、実際の宇宙映像や最新科学を詰め込んだ初の劇場版『映画「宇宙なんちゃら こてつくん」うっかり出てきた宇宙人を探せ!』が登場。9月11日より全国で上映がスタートします。

今回、取り上げるテーマはアニメ×宇宙。「このあたりに宇宙人がいる!?」という噂を聞きつけたアニマル国の宇宙アカデミーに通うパイロット科1年生・こてつが、アカデミーの仲間と手分けをして宇宙人を探す大冒険を描きます。

出演キャストは、藤原夏海(こてつ役)、榎木淳弥(ニコ役)、玉木雅士(ルー役)、竹達彩奈(ひかる役)、山口茜(おたま役)など。また、宇宙人を演じる中川翔子が主題歌『うちゅーのなんちゃら仲間』を歌っているほか、ナレーションとDAXAくんの声をムロツヨシが担当しています。

9月11日公開『最終楽章 響け!ユーフォニアム 後編』

武田綾乃の同名小説を原作に、吹奏楽にかける高校生たちの青春を10年にわたり描いてきた京都アニメーション制作の人気アニメ『響け!ユーフォニアム』シリーズより、総監督の石原立也、監督の小川太一をはじめ、シリーズを支えてきたスタッフ・キャストが再集結して制作された完結作『最終楽章 響け!ユーフォニアム 後編』が9月11日より全国で公開されます。

ベースとなるのは、主人公・黄前久美子が北宇治高校吹奏楽部の部長として挑む、高校生活最後の全国大会の様子を描いたテレビアニメ第3期(2024年放送)。京アニによる本編カットのブラッシュアップはもちろんのこと、シリーズ構成・脚本を担ってきた花田十輝による新規シナリオや新たな演奏シーンも盛り込まれており、まさに"最終楽章"の名に相応しい内容となっています。

出演キャストは黒沢ともよ(黄前久美子役)、朝井彩加(加藤葉月役)、豊田萌絵(川島緑輝役)、安済知佳(高坂麗奈役)、戸松遥(黒江真由役)ほか。また後編の主題歌には、テレビアニメ版のオープニング主題歌を新たに編曲・再録した『ReCoda (The Final Movie Ver.)』が使われています。

9月18日公開『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』

"探偵"をモチーフに、2026年2月より放送しているテレビアニメ『プリキュア』シリーズ通算23作目『名探偵プリキュア!』より、『わんだふるぷりきゅあ!』(2024年)、『キミとアイドルプリキュア♪』(2025年)のキャラクターたちも登場する最新作『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』が9月18日より全国で公開されます。

2027年から1999年にタイムスリップしてきた中学2年生の女の子たちが、"名探偵プリキュア"に変身し推理と戦いで事件を解決する姿を描いている同作。今回の劇場版では、大切なものが動かなくなる「バツ印事件」と、事件を追う主人公たちの前に現れた妖精・レインの「ダメダメからかりんを守って欲しい」という依頼を受けて調査をスタートします。

脚本は、『プリキュア』で多数のシリーズ構成・映画脚本を務めてきた成田良美が担当。千賀光莉(明智あんな/キュアアンサー役)、本渡楓(小林みくる/キュアミスティック役)、長谷川育美(羽くれあ/キュアエクレール役)、東山奈央(森亜るるか/キュアアルカナ、キュアアルカナ・シャドウ役)ほか、依頼をしてきた妖精・レイン役として内山昂輝、不思議な庭で出会った少女・かりん役として鬼頭明里が参加しています。

9月25日公開『我々は宇宙人』

カンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品されるなど、アニメファンのみならず世界中の人を魅了しているアニメーション作家・門脇康平。写実的な映像表現と緻密な世界観を得意とする彼が、企画・脚本・監督を務めた初の長編映画『我々は宇宙人』が、9月25日より全国で公開されます。

主人公は、内気で"普通"であることに悩む少年・翼と、クラスの人気者で"特別"な存在である少年・暁太郎。小学校3年生で出会い、かけがえのない親友になった2人でしたが、ある日を境に暁太郎はクラスの中で浮いた存在となり、やがて取り返しのつかない事件が起こります。平成のとある田舎町を舞台に、30年以上にわたる2人の少年の友情を描いた青春ノスタルジーアニメです。

主人公たちを演じる俳優の坂東龍汰(翼役)と岡山天音(暁太郎役)ほか、櫻坂46の山﨑天(小夏役)、令和ロマンの松井ケムリ(バタ原役)が参加。音楽には、数々のアーティストの楽曲をプロデュースしている音楽家・Yaffleを迎え、adieu(上白石萌歌)が歌う主題歌『ささくれ』と共に物語を彩ります。

9月25日公開『縁の手紙』

第26回プチョン国際アニメーション映画祭で審査員特別賞・技術賞・音楽賞の3冠に輝いた、韓国発の長編劇場アニメーション作品『縁の手紙』が、9月25日より全国で公開されます。

原作は漫画家・チョ・ヒョナが2018年に発表し、大人気となったウェブトゥーン(縦スクロール漫画)。友人をかばったことでいじめの標的となり心に深い傷を負った少女が、転校先の田舎の学校で見つけた不思議な手紙に導かれ、成長していく姿を描いた青春ストーリーです。短編アニメ『A Day Before Us』で注目を集めたSTUDIO LICO所属のキム・ヨンファン監督が、見事な映像表現で思春期の揺らぎを美しく表現しました。

日本では、同作に惚れ込んだ『君の名は。』や『すずめの戸締まり』で知られるアニメーションスタジオ「コミックス・ウェーブ・フィルム」が配給を担当。吹き替えには、HKT48、日韓合同グループIZ*ONE出身で、同作が声優初挑戦となる矢吹奈子(ソリ役)と、『黒子のバスケ』、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などで知られる声優・小野賢章(ドンスン役)が参加しています。

まとめ:9月公開作品に注目!

9月は、20年以上愛されている『プリキュア』シリーズ最新作や、10年にわたるアニメの歴史に幕が下りる『ユーフォ』完結作はもちろん、大人気ゲームの劇場版、伝説的アニメの4k版など話題作が続々と登場。『我々は宇宙人』や『縁の手紙』など、新進気鋭の監督たちが放つエモーショナルなアニメーションにも要注目です。

『映画「宇宙なんちゃら こてつくん」うっかり出てきた宇宙人を探せ!』や『ベベフィン・ザ・ムービー:うたとまほうのピンキッツワールド』など、子どもと一緒に楽しめる作品も多数公開されるこの秋。ぜひ大型連休を使って、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。