ここ数年の『24時間テレビ』を振り返る上で欠かせないのが、寄付金の使途を伝える取り組みだ。

2023年に系列局で発覚した寄付金着服事件を受け、番組は信頼回復に取り組んできた。今年も、寄付金がどのように使われたのかという“その後”をマラソン中継やCM明けなど、番組の随所で繰り返し紹介された。

天野総合Pは放送前、「今年もその歩みを止めることは絶対にありません」と強調し、寄付金について「1円単位までどのように使わせていただくのか」「どのようにその支援が形になって届くのか」を、放送当日だけでなく1年を通して伝えていくと明言していた。

星野の思いから生まれた目的別募金「できた!を増やす子ども募金」は、放送終了時点で3億8,054万円に達した。また、従来の福祉・環境・災害復興のために使われる一般募金は、30日20時30分時点、キャッシュレス募金のみの集計で2億1,332万円に。全国各地で対面募金など多岐にわたる募金の集計を行い、総額は10月に発表される。

目的別募金に関しては、同じく30日20時30分時点、キャッシュレス募金のみの集計で、それぞれ、「いのちをつなぐ がん募金」が6,637万円、「熊本地震緊急募金」が6,537万円となっている。

  • 「突破応援団」を率いる内村光良 (C)日テレ

    「突破応援団」を率いる内村光良 (C)日テレ

「家族といっても本当に人それぞれ形がある」と天野総合Pが語っていた今年の『24時間テレビ』。血のつながった家族だけでなく、番組で長く苦楽をともにしてきた仲間、挑戦を支える人々、初めて出会って一つのパフォーマンスを作った人々も、“ファミリー”としてつながっていった。

その中心にいたのは、周囲の人間を強く引っ張るのではなく、笑って見守り、それぞれが持つ力を引き出す内村だった。

テーマとして“家族”を語るだけでなく、総勢5,000人以上が参加したという巨大な生放送そのものを一つの“ファミリー”のように見せる。49回目の『24時間テレビ』は、内村光良という総合司会を得たことで、そんな番組の形を体現していた。