JR九州は27日、「令和8年熊本地震」の影響で運転を見合わせている鹿児島本線宇土~八代間について、10月中旬頃の運転再開をめざすと発表した。余震などの状況により見通しを変更する場合があり、詳細な日程は決まり次第、改めて発表される。
7月28日の地震発生後、鹿児島本線は荒尾~八代間などで運転を見合わせたが、その後は運転区間を段階的に広げ、現在は熊本~宇土間で本数を減らして運転する一方、宇土~八代間は終日運転取りやめとし、通学利用者を優先したバス代行を実施している。
宇土~八代間では、29カ所で橋りょうの変状、7駅で乗降場の変状が確認された。軌道の変状は約10kmに及び、電柱27本、架線金具300カ所超が損傷。2駅で駅舎の内外装にも被害が生じた。とくに小川~有佐間で軌道が大きく変形し、電柱が傾いたほか、橋りょう上の電柱も損傷。松橋駅では乗降場や駅舎の内外装、エレベーターが被害を受けた。
JR九州によれば、8月27日時点の復旧進捗は線路約25%、土木約40%、電力約10%、建築約20%とのこと。線路関係では松橋~小川間で損傷したレールの交換と道床のつき固めを進め、土木関係では松橋駅の乗降場、松橋~小川間の橋りょうを修繕している。電力関係では損傷した架線や電柱、脱落した変圧器を撤去した。
今後、線路関係は損傷レールの交換と道床のつき固めを9月にかけて継続する。電力関係は電柱の新設、架線金具の交換、架線の調整を10月上旬頃まで実施。橋りょうと乗降場の修繕、工場で製作した部材を用いる駅舎修繕も順次進める。工事完了後、10月中旬頃にレール研磨や試運転などの安全確認を行い、運転再開をめざすとしている。
