JR九州は27日、「令和8年熊本地震」の影響で運転を見合わせている九州新幹線熊本~新水俣間について、9月18日の始発列車から運転を再開すると発表した。これにより、地震発生後に分断されていた博多~鹿児島中央間が約1カ月半ぶりにつながる。

  • 九州新幹線は9月18日から全線再開できる見込みに

    九州新幹線は9月18日から全線再開できる見込みに

7月28日の地震発生後、九州新幹線は博多~鹿児島中央間の全線で運転を見合わせたが、7月29日に博多~筑後船小屋間、7月31日に筑後船小屋~熊本間が運転再開。新水俣~鹿児島中央間も8月7日に1日6往復で運転を再開し、8月17日から1日14往復に増えたものの、引き続き通常より本数を減らした臨時ダイヤで運転している。

残る熊本~新水俣間では、高架橋の橋脚・支承部など土木設備に約600カ所の損傷が確認され、うち40カ所で運転に支障する状態となった。線路設備の損傷(レールの歪み、軌道沈下など)は約300カ所、電力設備の損傷は約100カ所(き電線引出線断線、コネクタの断線など)に及んだ。柱脚アンカーボルトや天井化粧材など建築部分にも損傷があったという。

中でも新八代駅に近い水無川橋りょうでは、橋脚が最大約460mm移動し、最大約360mm沈下。橋桁のずれやレール継目部の開口などが発生した。測量と健全度調査を経て、仮受台・仮柱の設置、橋桁のジャッキアップと据え直し、軌道・架線の修繕を進める。なお、新八代駅はすでに柱脚の固定工事を終え、その他の復旧工事も9月15日までに終了する予定としている。

JR九州は8月27日時点の復旧進捗について、土木の運転支障箇所が約40%、線路が約60%、電力が約40%、建築が約60%と説明。今後、9月16日に線路確認、9月17日に速度向上試験を実施し、安全を確認した上で9月18日から運転再開する予定としている。余震などの状況により、再開予定を変更する場合がある。

ただし、運転再開後も新八代駅付近の約10kmは徐行区間に。この影響で、熊本~鹿児島中央間の下り列車は鹿児島中央駅到着が最大8分程度遅くなり、上り列車は鹿児島中央駅発車を最大9分程度繰り上げる。運転再開後も、鹿児島中央駅と本州方面を直通する列車は地震前の約9割の本数で運転。博多~熊本間は地震前の運行ダイヤから変更しない。詳細なダイヤは8月31日に公開し、9月18日以降のきっぷは9月1日12時から販売する。