「野崎さんが裏切ったとわかった時のSNSでの反応、友人、家族からの反応は、これまでにない、正にカオスでした(笑)」――TBS系日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜21:00~)の飯田和孝プロデューサーが、9日に放送された第13話の反響と撮影の裏側を明かした。

第13話では、丸菱商事の専務・長野利彦(小日向文世)の知られざる正体が判明。さらに、公安部・外事第4課の諜報員で、テントの「モニター(協力者)」でもあった新庄浩太郎(竜星涼)を追う作戦が展開される中、乃木憂助(堺雅人)が兄のように慕ってきた野崎守(阿部寛)へ疑惑の目が向けられた。

  • 竜星涼

    竜星涼

長野専務は東南アジアを統括する別班員だった

タイのホテルで別班員を待っていた乃木。ドアを開けると、そこに立っていたのは長野だった。つい先ほどまで専務と部下だった2人は、互いに驚きながらも、すぐに陸上自衛隊式の敬礼を交わす。

長野の正体は、東南アジア方面を統括する別班員。長野自身も「この歳だ。おかげで心臓が止まるかと思ったよ。まだドキドキしてる」と驚きを隠せない。

その正体が明かされると、SNSでは「本当に別班だったのか」「別班の長野専務、かっこよすぎる」と、予想が的中した喜びと驚きが入り交じり、「ただの不倫おじさんだと思ってごめんなさい」という声も。第1シーズンから続いていた疑惑が、ようやく一本につながった。

さらに、「ブルーウォーカー」こと天才ハッカー・太田梨歩(花岡すみれ)との関係も明らかに。丸菱商事の社員で、モニターだった山本巧(迫田孝也)から身を守るため、長野に近づいたのは太田のほうだった。

長野は乃木に「老いには勝てない」と漏らし、「愛する人がいるなら、大事にしなさい」と助言。過酷な任務を長く生き抜いてきた先輩からの言葉が、乃木の心を動かす。

新庄&チョッキー、邸宅を大爆発させ逃走

一方、乃木たちは新庄の潜伏先を突き止め、現地警察が別荘を包囲する。

追い詰められた新庄が選んだのは、「カオスを作る」作戦。ケチャップを血のり代わりに塗って地下へ避難し、邸宅を爆破。その混乱に乗じて逃走しようとする。

本来は少量の爆弾を使い、2階から空へ向かって爆発させる計画だったが、実際には2階から上が吹き飛ぶほどの大爆発に。タイの大富豪、チョッキー・テーパーニット(OHM)は「ちょっと調子に乗って、爆弾の数を増やしすぎちゃったのよ」と明かす。

救急車で逃げ切ったかに見えた2人だったが、乃木の口元には笑みが。第12話で長野と出くわしたレストランにいたタトゥーの男性も再び姿を現し、新庄たちはまだ乃木たちの掌の上にいた。

やがて拘束された新庄は、F(堺/二役)の尋問を受ける。それでも主張を変えず、世界と対等に渡り合うためには別班のような非公認組織が必要だと断言する。

さらにチョッキーの証言によって、新庄が別班の情報提供を持ちかけられながら「日本を売るような真似はできない」と拒否していたことが判明。それでも新庄をかくまった理由を、チョッキーは「愛してるからよ!」と言い切る。

別班員を売ったのは新庄ではない 疑惑は野崎へ

太田が新庄のスマートフォンを解析しても、別班員の情報を流出させた形跡は見つからなかった。

では、一体誰が情報を流したのか。

各空港のサーバーを洗い直すと、新庄の飛行訓練所への連絡に公安部・外事第4課の和久井俊作(田中俊介)のスマートフォンが使われていたことが判明する。しかも、それは乃木とドラム(富栄ドラム)がテントの元幹部・アリ(山中崇)から新庄の操縦訓練について聞くより前だった。

ここで乃木は、第12話で野崎が口にした「直前でフライトの時間が変更された便はあるか」という言葉を思い返す。この一言で調査はロシア方面へ向かい、新庄が潜伏するタイから遠ざかっていた。

さらに公安の監視映像には、和久井のスマートフォンを使う人物の姿が映っていた。

乃木の表情は一変し、ドラムも崩れ落ちる。SNSでは「長野専務」「チョッキー」に続き、「野崎さん」がXでトレンド入り。「嘘だと言って」という悲鳴にも似た声が上がる一方、「別の思惑や任務があるはず」と、その真意を考察する声も相次いだ。

その頃、野崎はエルサレムへ。古代の浴場跡で待っていた謎の人物から、上層部が喜んでいるとヘブライ語で告げられると、乃木たちの前では見せなかった表情を浮かべる。

飯田P、野崎の展開に「一人で『えーーー!』と」

飯田Pは、第13話から「VIVANT第2シーズンがいよいよスタートしました」と位置付ける。

「ここまでは、第1シーズンの時間軸の裏側をひも解いていく形で物語が進んでいましたが、ここから、いよいよ別班奪還へ向けての乃木の冒険が始まっていきます」

そして、野崎をめぐる展開への反響について「これまでにない、正にカオスでした(笑)」と振り返り、自身も初めて台本を読んだ際、「一人で『えーーー!』と声に出してしまった」という。

「『信頼し合った仲間が宿敵になる』というのは、名作にはつきものですが、これからの乃木の冒険は、間違いなく険しく、しかしながら、とてもエキサイティングなものになっていくことをお約束します」

小日向文世の“目”を絶賛「力強さ、鋭さ、優しさが宿っている」

また、第13話の見どころに「名優たちの芝居合戦」を挙げた飯田P。長野を演じる小日向について「乃木に対峙する長野専務の芝居には、すごみすら感じました」と絶賛する。

中でも注目しているのは“目”の演技だといい、「力強さ、鋭さ、優しさが目に宿っているんです。優しいセリフでも、裏腹に目が鋭かったりする。それは正に、ベテランの別班員さながらな隙のなさを感じさせてくれます」と語る。

新庄役の竜星についても、拷問シーンの撮影日に「並々ならぬ決意のようなものが宿っていて、何にも揺るがない強さを感じました」と回想。

第1シーズンで竜星に新庄役をオファーした背景について、『小さな巨人』で高い演技力を知り、『アンナチュラル』の木林役で見せた「言葉とは裏腹な不気味さ」が印象に残っていたことを明かす。

第1シーズン制作前から、福澤監督から「続編では新庄はかならずキーになる」と聞いていたため、「竜星涼さんなら新庄を魅力的に演じてくれる」と考えたという。

そして飯田Pは「そんな新庄ですが、第14話で大きな転換点を迎えます」と予告。「乃木さん目線で、乃木が見えているものにフォーカスして、世界観に入り込んで、見ていただければうれしいです!」と呼びかけている。

【編集部MEMO】
竜星涼は1993年3月24日生まれ、東京都出身。2010年に俳優デビューし、2013年のスーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』で主演。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』『ちむどんどん』、ドラマ『アンナチュラル』『同期のサクラ』『スタンドUPスタート』、映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』『弱虫ペダル』などに出演する。

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