5年リターン ランキング
長期で高いリターンを上げたファンドをランキング形式で紹介します。高リターンの一方で、値動きが大きい商品も含まれるため、リスク指標もあわせて確認しましょう。
1位 イノベーション・インデックス・AI
STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)という指数と同じような値動きを目指す「インデックスファンド」(特定の指数に連動する運用を行う投資信託)です。クラウド関連、AI応用・活用関連、ビッグデータ関連、半導体・チップ関連の4分野に関わる「AI関連企業」を投資対象としており、為替の変動による影響を打ち消す「為替ヘッジ」は原則として行いません。AI関連銘柄への集中投資となるため標準偏差は大きいものの、過去5年間はAI関連株の好調な相場環境もあり、5年・3年・1年のリターンは、S&P500インデックスファンドやオルカンと比べても高い水準です。
2位 iFreeNEXT FANG+インデックス
フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの4社を含む、米国企業10銘柄で構成された株価指数「NYSE FANG+指数」に連動するファンドです。指数を構成する全銘柄に同じ金額ずつ投資し、3カ月に一度、組入銘柄や比率を見直す「リバランス」を行う点が特徴で、銘柄数を10と大きく絞り込んでいる分、高いリターンとともに値動きの大きさも際立ちます。
3位 SMT MIRAIndex 宇宙
三井住友トラスト・アセットマネジメントがFactSet UK Limitedと共同開発した「FactSet Global Space Economy Index」に連動するインデックスファンドで、総資産に占める売上総利益の割合が高い世界の宇宙関連企業上位50銘柄に投資します。2026年6月18日につみたて投資枠の対象に追加されたばかりで、つみたて投資枠の対象となる宇宙関連株インデックスファンドは本ファンドのみです。5年リターンは3位ながら、AI・FANG+・NASDAQ100といった同じ成長テーマ型グループの中では、5年標準偏差は相対的に小さく抑えらています。
4位 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、エヌビディアなど米国NASDAQ市場の非金融上位100社で構成される「NASDAQ100指数」に連動するファンドです。約100銘柄に分散投資するため、FANG+など銘柄数の少ないファンドに比べると値動きはやや穏やかです。一方で、米国の大型ハイテク企業へ幅広く投資できることから、高い成長性も期待できます。NASDAQ100連動ファンドの中で、つみたて投資枠・成長投資枠の両方で投資できるのは本ファンドのみとなります。
5位 One 高配当利回り厳選ジャパン
国内株式を主要投資対象とし、株を保有することで受け取れる配当金が株価に対してどのくらいの割合になるかを示す「配当利回り」と、「長期にわたる配当の持続性・成長性」に着目して20~40銘柄程度に厳選投資する「アクティブファンド」(指数を上回る成果を目指し、運用者が銘柄を選んで投資するタイプの投資信託)です。配当利回りの高さだけでなく、ROE(自己資本利益率=会社が集めたお金をどれだけ効率よく利益に変えているかを示す指標)にも着目し、株価上昇(キャピタルゲイン)も狙う運用スタイルが特徴です。今回紹介した9ファンドの中で、5年リターンと5年シャープレシオの両方にランクインしたのは本ファンドのみです。高配当株ファンドの中でもリターンと運用効率のバランスに優れたファンドといえます。
5年シャープレシオ ランキング
リターンだけでなくリスクも考慮した運用効率の高いファンドを紹介します。シャープレシオは、その投資信託が取ったリスクに対して、どれだけ効率的にリターンを得られたかを示す指標のため、リスクを抑えつつリターンを狙いたい方は参考にしてみてください。
1位 SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン
TOPIX構成銘柄のうち10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定した配当を維持している銘柄を対象とする「S&P/JPX配当貴族指数」(配当込み)に連動するインデックスファンドです。配当による収益の積み上げが運用の下支えとなり、値動きを抑えながら安定したリターンを獲得した結果、5年シャープレシオ1位となりました。
2位 ハッピーエイジング20
国内外の株式・債券に分散投資する「バランスファンド」(複数の資産に分けて投資することでリスクを抑えるタイプの投資信託)です。年代に応じてリスク水準の異なる5本シリーズの「ハッピーエイジング・ファンド」のうち、最も積極的な運用を行うタイプで、あらかじめ決められた投資配分の目安(基準資産配分比率)は国内株式52%、外国株式33%、エマージング株式5%、国内債券2%、外国債券6%、短期資産2%と、株式の割合が90%です(※)。株式中心の配分ながら、地域や資産クラスをまたいだ分散投資によりリスクが抑えられており、高い運用効率を実現しています。
3位 日経平均高配当利回り株ファンド
日経平均株価採用銘柄の中から予想配当利回りの上位30銘柄を選定し、年2回のリバランス(銘柄入替えと組入比率の調整)を行うアクティブファンドです。高配当利回り銘柄へ投資しつつ、定期的なリバランスを行うことで、リスクとリターンのバランスに配慮した運用が特徴です。なお、SBI証券では本ファンドについて、2026年7月14日15時30分以降、新たなスポット購入はできませんが、積立買付および分配金再投資は引き続き利用できます。
4位 ハッピーエイジング30
「ハッピーエイジング・ファンド」シリーズのうち、20よりもやや株式の割合が小さいタイプです。基準資産配分比率は国内株式44%、外国株式21%、エマージング株式5%、国内債券8%、外国債券20%、短期資産2%で、株式の割合は70%です(※)。ハッピーエイジング20に比べて株式の割合を抑えている分、取り上げたファンドの中では相対的にリターンが低くなっていますが、標準偏差は9ファンド中、最も小さい部類に入ることから、高い運用効率を実現しています。
※ハッピーエイジング20・30の資産配分比率は、2026年5月末基準のデータです。
5年好成績ファンドは3つのタイプに分けられる
今回取り上げた9ファンドを整理すると、大きく3つの投資スタイルに分類できます。
①成長テーマ型(海外株式・インデックス)
- AI関連株(世界)
- FANG+(米国テクノロジー大手10銘柄)
- 宇宙関連株(世界)
- NASDAQ100(米国テクノロジー中心100銘柄)
②国内高配当株(インデックス・アクティブ)
- 高配当利回り厳選株(アクティブ)
- 配当貴族・連続増配株(インデックス)
- 日経平均高配当利回り株(アクティブ)
③バランス型(国内外株式・債券に分散)
- 積極型(株式比率90%)
- やや積極型(株式比率70%)
つみたて投資枠対象ファンドの5年実績を見ると、AIや宇宙関連株といった成長テーマのインデックスファンド、高配当株に着目したファンド、さらには国内外の資産に分散するバランスファンドまで、その投資スタイルはさまざまです。
こどもNISAは非課税保有期間が無期限とされ、長期の積立投資を前提とした制度となる見通しです。 だからこそ、オルカンやS&P500といった定番ファンドに加え、AIや宇宙関連株、NASDAQ100などの成長テーマ型ファンドを組み合わせることも選択肢の一つです。 一方で、高いリターンには大きな値動きが伴います。教育資金として活用する場合は、資金を使うタイミングを見据えながら、5年リターンだけでなく5年シャープレシオも参考に、「攻め」と「守り」のバランスを考えた商品選びを検討するとよいでしょう。
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『投資情報メディア』より、記事内容を一部変更して転載。