2026年上半期はAIや半導体関連株が相場をけん引し、日本株や新興国株は好調なパフォーマンスとなりました。しかし、半導体関連株の上昇が続いた反動を意識する見方もあり、市場では「次の投資先」を探る動きも出始めています。

一方で、上半期は出遅れたJリートは、高い分配金利回りを維持しながら不動産市況の改善も続いており、見直しを期待する声もあります。

そこで今回は、SBI証券投資情報部のシニア・ファンドアナリスト・川上雅人さんに、下半期に注目したいJリートと、NISAで購入できる下半期の注目ファンドについて解説してもらいます。

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2026年上半期は「半導体主導」の相場だった

2026年上半期が終了しました。この半年間、金融市場では資産クラスごとに異なる値動きが見られました。本稿では、主要なインデックスファンドのパフォーマンスを振り返るとともに、下半期に向けて注目したい資産について考えてみます。

図表1は、代表的なインデックスファンドにおける2026年上半期のパフォーマンスを比較したものです。

  • 図表1 主なインデックスファンド 2026年上半期パフォーマンス比較 (2025年12月末=100、2026/6/30まで)  ※QUICKのデータをもとにSBI証券作成、日経平均、新興国株式、先進国リート、TOPIX、オルカン、S&P500、国内リートはeMAXIS Slimシリーズ、NASDAQ100はニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>、ゴールドはiシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)を使用、上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

    図表1 主なインデックスファンド 2026年上半期パフォーマンス比較 (2025年12月末=100、2026/6/30まで) ※QUICKのデータをもとにSBI証券作成、日経平均、新興国株式、先進国リート、TOPIX、オルカン、S&P500、国内リートはeMAXIS Slimシリーズ、NASDAQ100はニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>、ゴールドはiシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)を使用、上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

2026年上半期は日経平均株価連動型ファンドが約40%上昇し、主要インデックスファンドの中で最も高いパフォーマンスとなりました。続いて、新興国株式インデックスファンドも約27%上昇しており、いずれもオルカン(全世界株式)の約14%上昇を大きく上回る結果です。

こうした好調なパフォーマンスの背景には、AI関連投資の拡大を受けた半導体関連銘柄の上昇があります。日経平均株価では、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングスなど、半導体関連株の寄与が大きくなっています。

また、新興国株式インデックスファンドも半導体需要拡大の恩恵を受けています。eMAXIS Slim 新興国株式インデックスでは、台湾と韓国で約半分を占め、組入上位にはTSMC、サムスン電子、SKハイニックスなどが並びます。セクター別でも半導体・半導体製造装置が24.2%を占めており、半導体市況の影響を受けやすい構造となっています(データは2026年5月末時点)。

このように、2026年上半期は日本株と新興国株が好調でしたが、その背景には共通して半導体関連銘柄の上昇がありました。まさに「半導体主導の相場」といえる展開でした。

出遅れJリートに反発の兆し?

一方で、金(ゴールド)やJリート(国内リート)は低迷し、主要資産の中では対照的な動きとなりました。上半期はAIや半導体関連銘柄を中心に株式市場へ資金が向かう一方、金利上昇の影響を受けやすいディフェンシブ資産には逆風となる環境が続きました。

しかし、投資の世界では「好調な資産」よりも「相対的に出遅れた資産」に投資機会が生まれることもあります。特にJリートは、高い分配金利回りを維持しながらも価格調整が続いてきました。では、現在のJリートには投資妙味があるのでしょうか。図表2は、東証REIT指数と予想分配金利回りの推移を示したものです。

  • 図表2 東証REIT指数と予想分配金利回りの推移 (2021年6月30日~2026年6月30日) ※ QUICKのデータをもとにSBI証券作成

    図表2 東証REIT指数と予想分配金利回りの推移 (2021年6月30日~2026年6月30日) ※ QUICKのデータをもとにSBI証券作成

2024年末には予想分配金利回りが5.2%台まで上昇した局面で東証REIT指数が下げ止まり、その後は反発に転じました。

今回も予想分配金利回りは一時5.2%台まで上昇した後、東証REIT指数に下げ止まりの動きが見られています。6月30日時点の予想分配金利回りは5.065%と依然高水準にあり、利回り面では割安感が意識されやすい水準にあると考えられます。

もっとも、2024年末と現在では投資環境が大きく異なります。2024年末当時の10年国債利回りは1.06%でしたが、足元では2.62%前後まで上昇しており、Jリートの予想分配金利回りと10年国債利回りのスプレッドは縮小しています。