クリニックフォアが、台風6号の接近を受け、気圧変化による頭痛のメカニズムや対策について、医師監修のもと解説している。

「天気が悪い日に頭が痛い」には科学的根拠も

梅雨から夏にかけて、「なんとなく頭が重い」「台風が来ると必ず頭痛になる」と感じる人は多い。これは気のせいではなく、「天気痛(気象病)」と呼ばれる実際に起こりうる症状だという。

気圧が低下すると、内耳(気圧センサー)が過剰反応し、自律神経が乱れる。これが血管の拡張を引き起こし、三叉神経を刺激することで頭痛が発生すると言われている。特に気圧が急激に下がるとき、今回のような「台風接近」や「低気圧通過」「梅雨の雨天」が最も症状が出やすいタイミングとされている。

今回やってくる台風6号(チャンミー)は6月3日ごろ東海~関東方面に接近する見込みで、中心気圧は975hPa。通過前後の数時間で気圧が急変するため、今週から週末までが「頭痛が出やすいタイミング」にあたる。通過前後の数時間で急激な気圧低下が起こるため、天気痛が起きやすい条件が重なっているといえる。

頭痛の種類と受診目安

  • 頭痛の種類

    頭痛の種類

頭痛にはいくつかの種類があり、原因によって対処法は異なる。「なんでも市販薬で我慢」は禁物で、必要に応じて医療の力を借りることを検討したい。

「気圧性頭痛(天気痛)」は、天気や気圧変化と連動し、こめかみ~頭全体に痛みが出るほか、吐き気を伴う場合もある。軽~中程度であればオンライン診療も可能としている。

「片頭痛(偏頭痛)」は、ズキズキと脈打つような痛み。光や音に敏感になる場合もあり、週1回以上症状が出る人もいる。オンラインでも可能だが、程度によっては検査を含めた専門的な治療が必要になるとのこと。

「緊張型頭痛」は、頭を締め付けられるような感覚が特徴で、肩こりやストレスと連動する。軽~中程度であればオンライン診療も可能としている。

一方、危険な頭痛(二次性)は、突然の激しい痛みや初めて経験する頭痛、発熱や麻痺を伴うケース。激しい頭痛や突発的な頭痛、発熱、意識障害、手足のしびれを伴う場合は、脳出血や脳梗塞などの可能性があるため、救急または専門医を受診するよう呼びかけている。

気圧性頭痛、オンライン診療で対処できること

  • オンライン診療で対処できること

    オンライン診療で対処できること

「台風のたびに頭痛薬を飲んでいるけど、毎回病院に行くのが大変」「漢方が効くと聞いたけど、何を選べばいい?」という場合、オンライン保険診療も選択肢の1つとなる。

主な処方・対応薬剤として、鎮痛剤(NSAIDs・アセトアミノフェン)がある。イブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェンなどが該当し、症状が出始めたタイミングで早めに服用することで効果が出やすいという。薬局でも購入できるが、適切な種類や用量は医師の判断が安心。

漢方薬「五苓散(ごれいさん)等」は、体内の水分バランスを整え、気圧変化による頭痛やめまい、むくみに有効とされている。特に「頭痛にめまいを伴う場合」や、「顔がむくむ感覚がある場合」に使われることが多く、オンライン診療でも処方が可能だという。

台風前後に試したいセルフケア5選

  • 台風前後に試したいセルフケア5選

    台風前後に試したいセルフケア5選

薬に頼らず、日常生活の中でできる対処法も有効だという。セルフケアとして、気圧予報アプリの活用や、こまめな水分補給、耳周りのマッサージが挙げられる。また、十分な睡眠をとり体を冷やさないことに加え、症状が出た場合は無理をせず早めに休むことも、回復への近道となる。つらい頭痛が続く場合や、いつもと違う症状がある場合は、早めに医療機関へ相談するよう呼びかけている。