「1日でも、数時間でもあるほうが、私たちにとってすごくありがたくて」――。有村架純が、映画『マジカル・シークレット・ツアー』の撮影前に設けられた時間への感謝を語った。夫役の塩野瑛久、天野千尋監督と役について理解を深め合ったことが、大きな支えになったという。
役について理解を深め合う時間に有村架純が感謝
映画『マジカル・シークレット・ツアー』(6月19日全国公開)のジャパンプレミアが2日に都内で行われ、有村架純、南沙良、塩野瑛久、青木柚、天野千尋監督が登壇した。
映画『マジカル・シークレット・ツアー』は、2017年に中部国際空港で主婦たちが金の密輸で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナルストーリー。二児の母、大学の研究者、妊婦というそれぞれに事情を抱えた3人が偶然出会い、金の密輸という秘密によって絆を深めていく。
突然借金を背負った2児の母・和歌子を演じる有村。撮影に入る前、横領し解雇されたことを隠している夫・高志役を演じる塩野と監督の3人で役について理解を深め合う時間を設けられたそうで、「撮影が始まるときって、初日で『はじめまして』というよりも、事前に時間を設けられて共有できる日が、1日でも、数時間でもあるほうが、私たちにとってすごくありがたくて……。そういう時間が設けられたことがまず、すごく助かる部分だなと思いました」と回顧した。
また、塩野が「僕が倒れて入院している、眠っているシーンがあって、(塩野を)有村さんがバンバン叩くところがあるんです……すっごい痛かったです」と共演シーンの撮影エピソードを明かすと、有村は苦笑い。塩野は「絶対びくともしちゃいけない、と意識しながら。和歌子の心情というか、抱えているものとしてはそれぐらい当たり前に(高志に)いくんですよ、でも当の(塩野)本人としては、反応してしまいそう、という」と振り返り、場を笑わせていた。
さらに、最近起こった“驚きの実体験”を聞かれた有村は、「全力疾走でシンガポールの街を走る、というシーンがあって……こけました。ちょっとズボンの裾を踏んでしまって、そのままスライディングしましたね」と、シンガポールロケでのエピソードを披露。天野監督が「何事もなかったかのように起き上がられていましたね」と当時の様子を振り返ると、有村も「ちょっとすりむいてましたけど、大丈夫でした」とほほ笑み、「30過ぎて、急に全力疾走ってあぶない! 足がもつれちゃって」と語って笑いを誘った。
最後に、メッセージを求められた有村は「面白い映画ができたなと思っています」と手応えを明かし、「一見、社会問題というか、そういうところに着目しているのでシビアな、シリアスな作品かと思いきや、みんなが一生懸命であるがゆえにちょっと滑稽で、くすっと笑えるような、とても見やすい映画になっていると思う。ぜひ『マジカル・シークレット・ツアー』で楽しい旅をお過ごしくださいませ」と締めくくった。
映画『マジカル・シークレット・ツアー』ストーリー
罪という秘密が3人を仲間にした、魔法のような半年間。あの旅が、私たちを変えた――。生きることに夢中になった。平穏な日常を送る二児の母が、突然知らされた夫の借金と、解雇。返済のため行きついたのは、シンガポールでの闇バイト【金の密輸】だった。
そこで偶然出会った、非正規雇用の研究員と、未婚で妊婦のキャバ嬢。密輸の成功に味をしめた3人は、自分たちで密輸を始めることに。初めて手に入れた、お金と自由、そして“自分らしく生きる喜び”。それは魔法のような時間だったが……。岐路に立たされた3人の、それぞれの人生の行方は――。













