時代劇専門チャンネルを運営する日本映画放送とニッポン放送が共同製作したラジオドラマ『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』が、「第63回ギャラクシー賞」(主催:放送批評懇談会)のラジオ部門で選奨を受賞した。主演の松本幸四郎は「作品を評価していただいたことに心より御礼申し上げます」とコメントを寄せた。
声と音で描く『鬼平犯科帳』
ラジオドラマ『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』は、2025年6月30日にニッポン放送で放送。日本映画放送とニッポン放送がタッグを組み、テレビドラマシリーズ『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』の構成を、音で伝えることにこだわって再構築した。
役者の声に加え、奥行きのある音楽や効果音を用いた演出により、江戸の風情や、“鬼平”こと長谷川平蔵たちの息遣いをリスナーが想像しながら楽しめる作品に仕上げたという。
森山良子の優しくも深みのある語りから始まり、長谷川平蔵を松本幸四郎、若き日の平蔵・銕三郎を市川染五郎が演じたほか、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、阿佐辰美、菊池日菜子、原沙知絵、山口馬木也、磯山さやか、上柳昌彦らが出演。ドラマシリーズでも共演してきたキャスト陣のチームワークはアフレコでも発揮され、セリフ一つひとつの息遣いまで感じられる迫真の演技で、『鬼平犯科帳』の世界へと引き込む作品となった。
今回の受賞により、日本映画放送とニッポン放送が共同製作したラジオドラマがギャラクシー賞選奨を受賞するのは、2018年の『ストリッパー物語』(作:つかこうへい、演出:杉田成道)に続き2度目となる。
松本幸四郎「俳優さんたちと再会できたことに喜び」
幸四郎は「この度の受賞につきまして、作品を評価していただいたことに心より御礼申し上げます」と感謝。「『鬼平犯科帳』がラジオドラマになり、それも私のドラマシリーズの最初の作品『本所・桜屋敷』でその俳優さんたちと再会できたことに喜びを感じながらの収録でした」と振り返った。
さらに、「言葉のひとつひとつに江戸の風情を感じる『鬼平犯科帳』。聴いていただくことで江戸の匂い、人々の心の機微を感じ取っていただける作品になったと思っております」と手応えを語る。
今後に向けては、「これからも人間ドラマ『鬼平犯科帳』の魅力を皆様にお届けできるように、これからの作品作りに励んでいきます」と意欲を示し、「ラジオ版をお楽しみいただいた皆様には、映像の美しさにも触れていただくことを願っております」と呼びかけた。
『本所の銕/密告』7月10日から特別上映
多彩なメディアミックスを展開する『鬼平犯科帳』では今後、テレビドラマシリーズ最新作の特別先行版『鬼平犯科帳 本所の銕/密告』が、7月10日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国の劇場で期間限定特別上映。
同作では、長谷川平蔵がまだ銕三郎と呼ばれ、放蕩無頼な青春時代を送っていた頃の物語と、火付盗賊改方長官となった平蔵のもとに届く密告状をめぐる物語が描かれる。
