今年は、過去大会で存在感を放ってきたマシンガンズや囲碁将棋がグランプリファイナルにいない。視聴者としては寂しさもあるが、制作側としては、「毎回同じ顔ぶれだと、“優勝待ち決定戦”みたいに見られてしまうかもしれない」ため、顔ぶれが入れ替わることは大会にとって前向きに受け止めている。
今年のファイナリストの傾向については、「いろんな漫才を受け入れる余白ができたのではないか」と見る。初年度はガチガチの正統派漫才のぶつかり合いという印象が強かったが、昨年のツートライブ優勝を経て、少しキワモノ寄り、ブラック寄りのネタも好まれるようになった感覚があると分析する。
このことも、「誰にでもチャンスがあるということですから、大会を長期的な視点で捉えるととてもいい傾向だと思います」とした。
目指すは番組と漫才師のwin-win
『THE SECOND』は、優勝者だけでなく、ファイナリストや出場者が再び注目されるきっかけにもなってきた。マシンガンズやザ・ぼんちなど、優勝しなくてもセカンドブレイクを果たした例がある。
そこに少しでも貢献できるよう、大会後に制作スタッフが自分たちの担当番組に出場者を出演させていくことも重要だと考えている。角山氏自身も初年度翌年の元日生放送『爆笑ヒットパレード』で「THE SECOND アゲイン」というコーナーを立ち上げ、ファイナリストに出演してもらった。
こうした露出は、出場者に日の目を浴びる機会を作るだけでなく、『THE SECOND』自体を世に広める手段にも。「今後も番組と芸人さん双方にとってwin-winとなる施策として取り組んでいきたいと思っています」と意欲を語る。
結成16年以上の漫才師たちが、もう一度大きな舞台で勝負できる場所として始まった『THE SECOND』。そこには、芸人たちの積み重ねてきた時間と、まだ見つかっていない才能に光を当てたいという思いがある。
「誰にでもチャンスがある」大会であり続けるために――4回目を迎える『THE SECOND』は、今年も漫才師たちの“次の物語”を生み出そうとしている。

