星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」はこのほど、新プロジェクト「30の温泉宿、30の温泉文化」を始動すると発表した。

  • 30の温泉宿、30の温泉文化

    30の温泉宿、30の温泉文化

同ブランドは2026年に誕生15周年を迎える。これを機に、2030年までの30施設展開に向けた歩みを加速。日本独自の「温泉文化」を現代のマーケットや世界へ届ける「橋渡し」となるべく、新プロジェクトを始動する。

同プロジェクトが掲げるメッセージは、「全国30の温泉地に、30の界の温泉宿があり、30の異なる温泉文化を体験できる。」こと。多くの温泉地に展開している同ブランドだからこそ、それぞれの個性が光るご当地の温泉文化を提供したいという想いが込められている。

全施設「温泉文化いろは」へ進化

プロジェクト第1弾として、同ブランドの全施設で展開してきた温泉の知識を楽しく学ぶプログラム「温泉いろは」が、「温泉文化いろは」へ進化する。これまで培ってきた現代湯治の知恵を軸に、各地の温泉地に根付いてきた心と体を癒す文化を伝えるプログラムとして深化。ご当地の温泉文化を楽しむ導入として、誰もが気軽に、かつ至福の体験として享受できるプログラムを提供する。

日本一の源泉数を誇る別府に位置する「界 別府」(大分県別府市)の温泉は、美肌温泉に認証されている泉質。その美肌効果を知りながら、別府の外湯めぐりの仕上げ湯となる温泉ミスト作りを体験する。雲仙地獄のすぐ側にある「界 雲仙」(長崎県雲仙市)では、地獄と人々が共生してきた歴史を知り、高温の蒸気を活用した「燗つけ」のシステムを実際に見学することで、地獄パワーを体感できる。

  • 左:界 雲仙での燗つけ見学の様子/右:界 別府での温泉ミスト作り

    左:界 雲仙での燗つけ見学の様子/右:界 別府での温泉ミスト作り

同プログラムの期間は2026年6月1日~通年で、料金は無料(体験内容により一部有料)、予約は不要(体験内容により一部予約が必要)となっている。

2030年に向けて開業・リニューアルする施設

6月7日開業予定の「界 草津」(群馬県吾妻郡)は、日本を代表する名湯・草津温泉に位置し、草津白根の麓に広がる高台に建つ温泉旅館。館内では、シルクの柔らかさに包まれる上質な滞在に癒される。トンネルを行き来することで、木立に囲まれた静謐な湯宿と賑やかな温泉街という2つの世界観を自由に楽しめる。

  • 「界 草津」中庭の自然を感じる大浴場

    「界 草津」中庭の自然を感じる大浴場

7月23日開業予定の「界 宮島」(広島県廿日市)は、世界遺産「嚴島神社」を望み、静かな瀬戸内海が目の前に広がる温泉宿。館内は全館畳敷きのため、素足で過ごせる快適さ、凪いだ海を眺めながら温泉に癒されるひとときを提供する。瀬戸内海ビューの大浴場や客室、瀬戸内で古くから親しまれてきた古式サウナ「石風呂」を現代に継承し、瀬戸内が育んできた奥深い温泉文化を体験できる。

  • 「界 宮島」ご当地部屋「海霧の間」

    「界 宮島」ご当地部屋「海霧の間」

8月4日、「界 松本」(長野県松本市)が全館リニューアルオープンする。信州の中心にあり、豊かなカルチャーが日常に息づく松本市。コンセプトは、優雅を意味する言葉を冠した「松本エレガンテに浸る湯宿」。和食から一歩踏み出したイタリアンへの刷新や、音楽が響く「GAKUの間」の誕生など、洋の感性が響き合う滞在を提案する。サウナを含む八種十三通りの湯浴みや生演奏と共に、洗練されたスモールラグジュアリーな休日を満喫できる。

  • 「界 松本」ピアノの鍵盤を模した器で提供される「ストッキーノ」

    「界 松本」ピアノの鍵盤を模した器で提供される「ストッキーノ」

10月15日、日本屈指の強酸性を誇る蔵王温泉に「界 蔵王」(山形県山形市)が誕生する。コンセプトは「御釜で整う、温泉スパイラル」。ブランド初の回遊型ウェルネスエリアでは、名湯やサウナを巡り、絶景のルーフトップで究極の整いを体験できる。紅花の色彩や職人の技が息づく客室、山の味覚をふんだんに取り入れたヘルシーで美味しい「べにばな山彩会席」が、心身を内側から健やかに磨き上げる滞在を叶える。

  • 「界 蔵王」ルーフトップのジャグジー

    「界 蔵王」ルーフトップのジャグジー

佐賀県初進出となる「界 嬉野」(佐賀県嬉野市)は、2027年夏に開業する 。嬉野温泉は、『肥前風土記』(713年)に「東の辺に湯の泉ありて能く、人の病を癒す」と記されるほど、長い歴史を誇る名湯である。島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並び「日本三大美肌の湯」として名高い温泉地。今後、嬉野温泉の魅力を最大限に活かした滞在を提案するとしている。