西武鉄道は21日、新宿線で現在運行している10000系「ニューレッドアロー」1編成(10112編成)をリニューアルし、西武新宿~本川越間の新たな観光特急として2028年度から運行開始すると発表した。アニメ『機動戦士ガンダム』などのメカニックデザインで世界的に知られる大河原邦男氏が車両デザインを監修する。

  • 西武新宿線で活躍する10000系「ニューレッドアロー」1編成を観光特急にリニューアル。大河原邦男氏直筆のイメージ図

    西武新宿線で活躍する10000系「ニューレッドアロー」1編成を観光特急にリニューアル。大河原邦男氏直筆のイメージ図

10000系「ニューレッドアロー」は、西武鉄道初の特急車両5000系「レッドアロー」の後継車両として登場。1993年から新宿線の特急「小江戸」で運行開始し、2027年春から運行開始予定の新車両「トキイロ」のデビューに合わせ、現在の定期運行を終了する。

その後、1編成にリニューアル工事を施し、新宿線を走る観光特急として2028年度から運用を開始する予定。現在の通勤型特急車両から生まれ変わり、車内は一般席に加えて半個室やソファ席を備えた特別感のある客室空間にするという。バーカウンターを新設し、軽食・ドリンクも提供。車両名称やサービスなど、詳細は決まり次第、改めて発表する。

観光特急の車両デザインを監修する大河原邦男氏に関して、洗練された機能美の中に「温かみ」「親しみやすさ」を感じさせる大河原氏のデザインが、連続立体交差事業など進化し続ける新宿線の新たなシンボルにふさわしいと説明している。

  • 大河原邦男氏(オフィス・ケイ)

    大河原邦男氏(オフィス・ケイ)

大河原氏は今回初めて、鉄道車両の外装・内装デザインを一貫して手がけるという。「1972年タツノコプロの科学忍者隊『ガッチャマン』でメカデザインの仕事に巡り合い半世紀以上が経ちました。アニメ作品では列車を含め多くのメカをデザインしてきました。列車が変形してロボットになると言ったデザインを多く経験してきましたが実際の鉄道のプロジェクトに関わるチャンスを頂けたことに感謝をするとともに責任を感じています。多くの皆様に楽しんで頂けるような列車にする為最大の努力で臨みたいと思います」とコメントを寄せている。