北村さんは、宇宙好きと聞いている。いつ頃どんなきっかけで宇宙に興味をもったかを尋ねると、意外にも小説が入り口だったという。

「宇宙にまつわる、とてもやさしい物語に出会うタイミングがあったんです。2020年頃にそういう小説に出会って元気をもらうタイミングがあって。ファンタジーみたいなところから宇宙に入っていろいろ調べていくと、惑星のことなどの知識にたどりついて、DISH//で『宇宙船』という曲も作りました。SF映画も元々好きでしたね」

そして自身が担当するラジオ番組『THE KINGS PLACE』(J-WAVE)で、今回のドラマ出演を予言するような出来事もあったそう。

「ラジオのコーナーで、宇宙に関連する話などを紹介していたんです。このコーナーがある回は“神回”と呼ばれていました(笑)。実はラジオ局の人が、2022年の僕の誕生日にJAXAの帽子と宇宙サバ缶をプレゼントしてくれたんです。このドラマの予言みたいで、思い出してびっくりしてました(笑)」

  • (C)フジテレビ

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「宇宙に対していちばん情熱をもっている人間でありたい」

神木さんはJAXA職員を演じるが、JAXAというと宇宙飛行士やロケットエンジニアが脚光を浴びがち。実はプロジェクトには大勢の裏方が存在する。宇宙食についてもしかり。神木さんが宇宙日本食開発担当や、今回のオリジナル部分である宇宙飛行士の夢破れた人物を演じてくれることで、そんな人たちにも光が当たることを期待する。

神木さんはJAXA職員に抱いていたイメージについてこんな風に語った。

「計算とか数字や知識、例えば科学や物理のスペシャリストが集まっている印象でした。でも、どの部署にいる方でも宇宙へ向ける思いは一緒なのかなと思います。JAXA筑波宇宙センターを見学させていただいて感じたのは、皆さん純粋に宇宙が好きな方たちであるということ。

 僕が演じる木島も、そもそも宇宙飛行士を目指していたのに宇宙日本食開発の部署に移動して、最初は『え? 僕は宇宙を知りたいんですけど』というところから始まります。一見クールなキャラに見えると思いますが、誰よりも宇宙飛行士や宇宙のことを考えて『この規定まで届かなければ許可できません』と言う。高校生、教師、知識あるなしは関係なく『一緒に宇宙を目指すんでしょ。それなら高い基準を目指そうよ』と青い炎を燃やす。宇宙に対していちばん情熱をもっている人間でありたいというのは、役を演じる上で最も気を付けていることです」

木島という役柄は複数の人物を組み合わせたドラマのオリジナル。もちろん、宇宙日本食の担当職員は実在するし、実は宇宙飛行士を目指して最終選抜で夢破れ、ISS(国際宇宙ステーション)への補給船を開発している職員もいる。

今回のドラマの制作発表に登場した野口聡一宇宙飛行士も「神木さんのJAXA職員がぴったりハマりすぎて、設定も含めて『あの人をベースにしてるんじゃないか?』みたいな雰囲気がよく出ている」と太鼓判。クールな木島が高校生とどんな化学反応を起こし、彼自身が変わっていくのか、楽しみでしかない。

神木さん自身も宇宙食のことを知り、「なぜ乾燥させないといけないのか。お湯をどう入れるか、入れたら宇宙食がどうなるかを知ると、宇宙食への印象がガラッと変わった」と言う。宇宙食にはNASAやJAXAのすごい技術が詰まっており、「科学館とかでもっと宇宙食の展示をしてもいいんじゃないか」と宇宙食への愛が高まっているようだ。

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