第42話「招かれざる客」では1792(寛政4)年から1793(寛政5)年の様子が描かれた。
蔦重が尾張の書物問屋・永楽屋東四郎(佃典彦)と取引をしている間に、以前から頭痛を訴えていた母・つよが息を引き取り、その葬儀には多くの顔なじみが弔問に訪れた。また、新年に耕書堂が売り出した喜多川歌麿の新作『婦人相学十躰』と『看板娘』は大きな話題となり、市中には活気が戻りつつある中、ていの懐妊が明らかとなる。しかし物価の上昇の原因となった『看板娘』を幕府にとがめられ、追いつめられた蔦重は歌麿に事前の相談なく吉原との商談をまとめると、これに歌麿は激怒。密かに蔦重との決別を決意し西村屋万次郎の勧誘を承諾する。一方、オロシャや朝廷に強硬な姿勢を崩さなかった松平定信(井上祐貴)は幕府でさらに孤立を深めていく。
注目度トップ3以外の見どころとしては、つよの葬儀のシーンが挙げられる。前回、ようやく本当の母子に戻れたつよと蔦重だったが、その別れはあまりに早く突然なものとなった。
続いて、滝沢瑣吉(津田健次郎)が唐来参和(山口森広)に絡むシーンが挙げられる。参和はもともと武士だったが町人となった経歴がある。戯作者としても著名だった参和に瑣吉が興味を示したのも当然かもしれない。
そして、大当開運(爆笑問題・太田光)の相学仲間として観相家(爆笑問題・田中裕二)が登場。まさかのコンビでの登場にSNSは大いに沸き立っている。また、喜多川歌麿の『看板娘』が大ブームを巻き起こし、社会問題にまで発展する様子も描かれた。難波屋のおきたが淹れるお茶は4文から48文になり、最終的には100文にまで値上がりした。この時期の1文が約25円なので、約100円のお茶が約1200円~2500円にまで値上がりしたことになる。すさまじいインフレだ。それでも客足が絶えない辺り、推し活に金を惜しまないのは今も昔も変わらないようだ。
また、おひさのいる高島屋にウキウキで並ぶ一橋治済(生田斗真)の姿もあった。おひさのファンなのだろうか。そうだとしたら、とんでもない太客だ。最後に孤立を深める松平定信のシーンが挙げられる。周りの意見を聞き入れないその姿勢はますます強固なものとなった。そんな中、本多忠籌(矢島健一)と松平信明(福山翔大)が再度、定信に追従する姿勢を見せたが、何やら別の思惑がありそうだ。定信の権勢はいつまで続くのだろうか。
きょう9日に放送される第43話「裏切りの恋歌」では、喜多川歌麿の心情を知らないまま、蔦重は吉原との仕事を進めていく。一方、幕府では松平定信に思わぬ事態が待ち受ける。


