金曜22時枠のTBSドラマ『フェイクマミー』は、個人全体の注目度68.3%で2位を獲得。女性の注目度70.9%(2位)、コア視聴層からの注目度62.9%(2位)で、特に女性とファミリー層に強く響いたと考えられる。
本作は「母親なりすまし」という斬新な設定を軸に展開されるファミリークライム・エンターテインメント。波瑠演じる花村薫は、東京大学卒で大手勤務という輝かしいキャリアを持ちながら、ある理由で突発的に会社を辞めて転職活動に苦戦する元バリキャリ。一方、川栄李奈演じる日高茉海恵は、高校を中退しながらもベンチャー企業の社長として成功し、非公表の娘・いろはを抱えるシングルマザー。正反対の人生を歩んできた2人が、「私の代わりにママとして小学校受験の面接を受けてほしい」という衝撃の“フェイクマミー(ニセママ)契約”を結ぶことで物語が動き出す。
第1話では、薫が茉海恵から、名門私立小学校への受験を控えるいろはの家庭教師として高待遇で迎えられる流れが描かれた。
本作が注目された理由として、まず「小学校受験」を舞台にした設定が、ファミリー層や教育に関心のある女性視聴者に強く刺さったことが考えられる。子どもの将来や母親の役割といった普遍的なテーマに「偽りの母親」というドラマ性の高いモチーフが加わることで、初回から視聴者の興味を引きつけた。さらに、アイドルグループ・Snow Manのメンバーである向井康二が出演していることも、若い女性からの注目度の高さに貢献しているといえそうだ。
ストーリー展開についても視聴者からの関心が高く、SNSでは「予想外の展開で面白い」「どういう着地点になるのか想像つかない」という声が多く見られた。数多くのドラマで描かれてきた「家族」を中心としたテーマが「母親業のアウトソーシング」という現代的な切り口で描かれており、社会的な関心も喚起されるストーリーだといえるだろう。
今後は、偽ママ契約の先にあるリスク、偽りが明かされたときの波紋など、複数の軸で展開が期待される。2人の契約の先にはどんな未来が待っているの…この先の展開から目が離せない。
日曜劇場の信頼感「想像以上に感動的だった」
3位にランクインしたのは、TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』。本作は世帯テレビオン率が10.7%で1位を獲得。注目度・視聴率ともに高く、今回も日曜劇場らしい安定したスタートを切ったことがうかがえる。原作は、早見和真氏による同名小説。競馬の世界を舞台に、夢を追い続ける人々が家族や仲間との絆を通して奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語だ。
主演の妻夫木聡は、大手税理士法人に勤めながら人生の岐路に立つ主人公・栗須栄治を好演。共演陣も豪華で、佐藤浩市、松本若菜、小泉孝太郎、黒木瞳、沢村一樹といった実力派俳優が脇を固めている。さらに、今後はSnow Manの目黒蓮の出演も予定されており、キャストの顔ぶれだけでも話題性十分といえるだろう。
第1話では、栗須がロイヤルヒューマン社の競馬事業部の実態調査を任されるところから物語が動き出した。調査に赴いた北海道で出会う人々や、再会する元恋人、そして“運命の馬”との出会い。競馬という舞台を通して、「家族」「夢」「再生」といったテーマが丁寧に描かれていた。
本作品の注目度が高かった理由として、まず競馬を題材にしたドラマが新鮮だったことが挙げられる。放送前から話題となっており、放送後にはSNSで「馬の映像が迫力満点」「想像以上に感動的だった」といった声が多く寄せられていた。さらに、JRAの全面協力によって実際の競馬場で撮影された映像が、迫力と臨場感にあふれていたことも、視聴者をくぎづけにした理由だろう。カメラワークや音響効果もあいまって、競馬ファンはもちろん、普段競馬を見ない人でも自然と引き込まれたようだ。
本作の演出を手がけるのは、数々の名作ドラマ・映画を生み出してきた塚原あゆ子氏。その手腕が今回も随所に光っており、多くの視聴者を魅了している。
そしてもちろん、日曜劇場という枠が持つ信頼感も大きなポイント。日曜劇場は過去にも社会派かつ人間ドラマを軸にした作品が多く、今回もその系譜を受け継ぐような熱い物語が期待されている。まだ物語は始まったばかりだが、これからどんな奇跡が待っているのか、物語の展開と視聴質の数値にも注目していく。
REVISIOでは、視聴者がテレビに目線をどれだけ向けたかという視聴データをテレビ番組では毎分、CMでは毎秒で、独自に取得。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行う予定だ。