視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(9月29日~10月5日)をまとめた。
自民総裁選の影響で報道番組が上位に
9月29日にスタートしたばかりのNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が個人全体・コア視聴層の両ランキングで1位発進。新しい朝ドラへの関心の高さが数字に表れている。
秋改編期直前の編成が進む中、映画枠ではフジテレビ『土曜プレミアム・映画「真夏の方程式」』が個人全体で3位、コア視聴層で2位にランクイン。東野圭吾原作の人気ミステリーが週末の視聴者を引きつけた。
また、自民党総裁選が行われた影響で、NHK『首都圏ニュース845』や『NNNストレイトニュース』、『報道ステーション』といった報道番組も上位にランクイン。政治の転換期に視聴者の関心が集まった週となった。
所ジョージが「なんということでしょう!」
『大改造!!劇的ビフォーアフター×ポツンと一軒家合体スペシャル』(ABCテレビ・テレビ朝日系)は、個人全体で64.1%、コア視聴層で57.8%の注目度を獲得し、両部門で上位にランクイン。2つの長寿番組を掛け合わせた5年半ぶりの合体企画は、「家」をテーマに幅広い年齢層の視線を集めている。
舞台は南フランスのリゾート地コート・ダジュール。樹齢100年の巨木が店内から天井を突き破って生えているという、前代未聞の物件が登場した。日本人夫婦が営むフレンチレストランの大改造に挑んだのは、ガーデンリフォームの匠・金井良一さん。天井からの雨漏りや床の亀裂、さらには建物倒壊の危機という深刻な状況に対し、金井さんは地元フランス人職人チームと協力して改修を進めた。
異国の地での苦労が重なる中、完成したアフター公開の場面では匠自身が感極まって涙を流す場面も。スタジオで見守っていた所ジョージも感動のあまり「なんということでしょう!」と久々に番組の名フレーズを叫び、パネラーの林修も「まいりました」と感服する展開となった。
番組後半の『ポツンと一軒家』パートでは、番組史上初となるフランスの山岳地帯へ。アルプス山脈南西部の険しい山道を進む道中では、切り立った崖や山間の小さな集落が次々と現れ、ヨーロッパならではの壮大な風景が視聴者を魅了した。
たどり着いたのは、今年3月にミシュラン1つ星を獲得したレストラン「カンテサンス」を営むクリストフさん一家。山で採れるハーブを使った料理や、娘のクレモンティーヌさんがシェフを目指す姿も紹介され、家族の絆が描かれた。


