南海電気鉄道は、2025年度末の運行開始を予定している新たな観光列車の導入に合わせ、難波駅1番線の降車専用ホームを美装化すると発表した。8月1日深夜から美装化工事を開始し、完成は2025年度末の予定。新観光列車専用「0(ゼロ)番のりば(仮称)」として使用する。
新観光列車専用「0(ゼロ)番のりば(仮称)」は、単なる乗降の場としてだけでなく、「高野山の神聖な雰囲気を表現した空間」をめざし、難波から高野山へと続く「高野路」の旅の始まりを演出するとのこと。
現在、難波駅の2階中央改札口で2024年10月からリニューアル工事を実施中(完成は2025年8月の予定)。南海電鉄のターミナルとしての歴史や、大阪難波の街の多様性を表現するため、すべてを受容する色として白を基調とし、ゆるやかな曲線をデザインしながら明るく近未来的な空間への刷新を進めている。
新観光列車専用のりばの美装化においても、照明による誘導や曲線的なデザインといった要素を引き継ぎながら、目的地のカラーと沿線地域ゆかりの素材を取り入れることで「難波の“波動”が沿線地域へと広がり、それぞれの地域の魅力と共鳴し合う」との思いを表現。地域とつながる「始発点」にふさわしい、上質で心に残る空間の創出をめざす。
美装化工事にともない、難波駅1番線の降車専用ホームは8月2日初列車から利用できなくなる。同日以降、1番線ホームを発着する列車は乗車・降車ともに同じホーム(現在の1番線乗車ホーム)を利用することになる。