鉄道・運輸機構は1日、北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)青函トンネル前後の共用走行区間において、260km/hでの営業走行に向けた高速走行試験を実施すると発表した。走行する新幹線車両はE2系(JR東日本)およびH5系(JR北海道)とされている。

  • 高速走行試験ではE2系も使用されるという(写真は2022年6月から運行された200系カラーのE2系)

    高速走行試験ではE2系も使用されるという(写真は2022年6月から運行された200系カラーのE2系)

共用走行区間とは、新幹線と在来線貨物列車などが同一線路を走行する区間を指す。北海道新幹線は新中小国信号場~木古内間で共用走行を行っており、貨物列車とすれ違う際の安全確保の観点から、通常時の新幹線の最高速度を青函トンネル内160km/h、トンネル前後の「明かり区間」140km/hに抑えて運行してきた。

今回の高速走行試験は、貨物列車の走行が少ないゴールデンウィーク期間やお盆期間といった「特定時期」に、青函トンネル前後の明かり区間で260km/h走行を実現するため、鉄道・運輸機構が実施する。北海道新幹線では、この「特定時期」に新幹線と在来線貨物列車の走行時間帯を分ける「時間帯区分方式」により、青函トンネル内で260km/h走行を行っている。今後は高速走行の対象をトンネル前後の明かり区間にも広げることをめざす。

試験日は公開されていないが、6月2日から11月26日までの期間のうち、のべ20日程度とされている。いずれも北海道新幹線の営業運転終了後の夜間に新函館北斗駅(函館新幹線総合車両所)から新青森間まで走行し、「明かり区間」で段階的に速度を上げ、160~260km/hで走る。走行本数は1日あたり1往復程度。試験期間は変更する場合がある。走行車両のE2系・H5系に関して、日によって車両は異なり、2本以上の新幹線が同時に走行することはないという。