JR東海は、東海道新幹線において豪雨に対する線路設備強化と降雨規制の見直しを実施すると発表した。三島~浜松間を対象としており、工事費は約110億円。工事期間は2026年5月から2030年3月までを予定している。
東海道新幹線では近年、とくに三島~浜松間で豪雨が多く発生し、運転規制が長時間化する傾向がある。JR東海は同区間の盛土・切取等について、のり面をコンクリートで覆うなどの強化を施し、モニタリングデータを用いた性能評価を実施してきた。
その結果を踏まえ、豪雨時の安全性をさらに高める設備強化を行い、完了した区間から降雨時の運転規制値を順次見直すこととした。のり面のコンクリート被覆と補強土工をおもな対策とし、これまでコンクリート製の枠で強化していた盛土のうち、補強が必要と判断した箇所は全面コンクリート被覆に変更する。盛土が高い一部箇所では、全面コンクリート被覆に加え、盛土本体を杭で補強する補強土工を行う。切取についても、補強が必要と判断した箇所を全面コンクリート被覆とし、他に自然斜面などでも追加対策を実施する。
2027年度以降、強化が完了した設備の性能を確認した上で、土壌雨量による規制値を順次見直す。過去の降雨実績をもとにしたシミュレーションで、今回の対策により運転規制ののべ時間が約2割減少する試算結果を得ているという。
