• 瞳水ひまり

――改めて『あんぱん』出演がご自身にとってどんな経験になったかお聞かせください。

自分が俳優として進んでいく道が決まった作品だなと思っています。今までも「お芝居やりたい」という思いはありましたが、どういう俳優になりたいのかという部分がぼんやりしていて。今回朝ドラという大きな作品に出演させていただき、ものすごくたくさんのスタッフさんが作品に関わっていて、一人ひとり人生をかけている思いがあると知りました。また、高知で開催された『あんぱん』のイベントに参加させていただいた時に、高知の皆さんの作品に対する思い入れも直接聞くことができ、これから俳優として、たくさんの方の思いを背負って仕事に向き合っていきたいなと。そう思わせてくれた作品です。

――いろんな思いを背負うことで、役との向き合い方などにも変化はありそうですか?

作品のためにという思いがより強くなったので、私がよく見えたいとかではなく、作品が伝えたい思いをきちんと伝えられる俳優になれたらいいなと。そういう風に役や作品と向き合っていきたいです。

――役者として本当に多くの学びを得た作品に。

本当に感謝しています。高知に帰って視聴者の方たちの顔を実際に見て、楽しみにしてくれているというのを直接感じたことで、作品を待ってくれている人たちの人生を少しでも明るくしたり、頑張ろうと思ってもらえるようにしたいと改めて思いました。

――この先、具体的に目標に掲げているものはありますか?

『あんぱん』を撮影していて、おしんちゃんが「前畑頑張れ!」と前のめりで応援するシーンだったり、登美子さんと千代子さんとのお茶のシーンだったり、少しクスっと面白いシーンがすごく楽しくて、監督も「瞳水さんはコメディが合いそうだね」と言ってくださって、私もコメディがすごく好きなので、コメディ作品に挑戦してみたいなと思っています。

  • 『あんぱん』場面写真 (C)NHK

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■瞳水ひまり
2002年6月23日生まれ、高知県出身。2023年より役者の活動を開始。テレビ東京系ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』(2024)、テレビ東京系『しょせん他人事ですから』(2024)、テレビ朝日系『民王R』(2024)などに出演。2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』で朝ドラ初出演を果たした。若手女優を起用した音楽プロジェクト“Magico”の最終第4弾にて、2025年4月16日に7インチ・シングルで「恋は桃色」をリリースした。