現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で柳井家の女中・宇戸しん(おしん)を演じている瞳水ひまりにインタビュー。芸能界を目指したきっかけや役者業への思いなどを聞いた。

  • 瞳水ひまり

    瞳水ひまり 撮影:蔦野裕

小学生の時にドラマに感動して役者業に憧れを抱くように

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けている。

――芸能界に入ろうと思ったきっかけを教えてください。

小学生の時に、災害救助犬の訓練士という職業をテーマにしたNHKのドラマ『二十歳と一匹』(2015)を見て、ドラマに感動して初めは救助犬訓練士になりたいと思ったのですが、将来のことを考えていく中で、こういう職業があって、その人たちが一生懸命誰かのために生きているという感動を伝えられる俳優という仕事に憧れを抱き、興味を持ち始めました。アイドルも好きだったので最初はアイドルを経験したのですが、やはりお芝居がやりたくて、19歳の時にアイドルを卒業して俳優をきちんと目指すようになりました。

――2023年から役者として活動されていますが、アイドル経験が生きているなと感じることはありますか?

伝える思いというか、アイドルソングにも伝えたいテーマがあり、それをどう表現していくかという部分はお芝居にも似ているなと。作品のテーマをお客さんに感じてもらう道筋を考えるというのは、当時の経験が生きているのかなと思います。そして私は、音楽においても役を演じる上でも、エネルギーが大事だと思っていて、伝えたいという思いがどちらにも必要なものだなと感じています。

――役者としてやっていきたいと確信した瞬間というのがあったのでしょうか。

アイドルとして活動していた時に、自分でお芝居のオーディションを受けて、そこで初めて人とお芝居したのですが、それがすごく楽しくて。アイドルも好きだけど、もっといろんな役柄を演じてみたいと思い、役者になろうと思いました。

――そう覚悟を固められてから、いろいろな作品のオーディションを受けて、役者の道を切り開いてこられたわけですね。

そうですね。ミュージックビデオ(MV)にも出させていただいて、カメラの前に出るという活動を少しずつさせていただくようになりました。

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素顔は「人を笑かすのが大好き」 ハマっていることも明かす

――まだ瞳水さんの内面をよく知らないという人たちに向けて、「自分はこんな人です」と自己紹介をお願いします。

「しっかりしているね」と言われることが多いですが、人を笑かすのが大好きで、家族の中でも友達の中でもお笑い担当みたいな感じです。負けず嫌いなところもあって、猪突猛進というか、エネルギーが有り余っているタイプだなと思います。

――最近ハマっていることを教えてください。

音楽がすごく好きで、特にパンクロックが好きです。あと最近、紙粘土でいろいろ作ることにハマっていて、マグネットや花瓶などを作っています。文章を書くのも好きで、エッセイと詩の間みたいなものをよく書いています。

――いつか本を出したいという思いもありますか?

俳優を志したのと同じくらいの時期からずっと、いつか本を出したいと思っています。まずはエッセイから挑戦したいなと。小説も好きなので、いつか小説も挑戦してみたいです。

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  • 『あんぱん』場面写真 (C)NHK

■瞳水ひまり
2002年6月23日生まれ、高知県出身。2023年より役者の活動を開始。テレビ東京系ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』(2024)、テレビ東京系『しょせん他人事ですから』(2024)、テレビ朝日系『民王R』(2024)などに出演。2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』で朝ドラ初出演を果たした。若手女優を起用した音楽プロジェクト“Magico”の最終第4弾にて、2025年4月16日に7インチ・シングルで「恋は桃色」をリリースした。