JR北海道は26日、宗谷本線の観光列車、急行「花たび そうや」号を2025年も運転すると発表した。5月10日から6月1日までの土曜日と日曜日、計8日間の運転を予定している。

  • 今年も宗谷本線で急行「花たび そうや」号を運転。写真は2023年まで使用された編成(提供 : 写真AC)

2025年の「花たび そうや」号は、キハ40形「道北 流氷の恵み車両」(1号車)、キハ54形「旧急行礼文用転換クロスシート車両」(2・3号車)、キハ40形「キハ400 宗谷線急行気動車風車両」(4号車)の4両編成で運転する。全車指定席で、定員は128人とされている。

宗谷本線の旭川~稚内間で、土曜日に下り列車、日曜日に上り列車を運転する。下りは旭川駅10時13分発・稚内駅16時41分着とされ、途中の比布駅、士別駅、美深駅、天塩中川駅、幌延駅に停車。それぞれ20~30分の停車時間を設ける。上りは稚内駅9時30分発・旭川駅16時17分着とされ、途中の豊富駅、音威子府駅、名寄駅、剣淵駅、和寒駅、塩狩駅に停車。それぞれ17~32分の停車時間を設ける。旭川~稚内間で乗車した場合、乗車券は6,270円、急行券・座席指定券は2,160円、合計8,430円となる。

車内で乗車証明書を兼ねた「旅のしおり」を配布し、全区間乗車した乗客に「宗谷本線全区間走破証」を進呈する。各号車にフリースペースと乗車記念スタンプを設置するほか、一部のフリースペースに沿線地域を紹介するテーブルを設置する。4号車に宗谷本線沿線の特産品を販売する売店コーナー「そうや」を設置。3号車で中川町主催の「輪切りコースターづくり体験」(有料)を実施する。沿線地域の関係者や車掌による観光アナウンスも行う予定だという。

各停車駅でイベントが行われ、地域住民による出迎え・見送りをはじめ、特産品販売やご当地キャラクターの登場も。旭川駅の駅構内にある店舗「駅naka」で1,000円以上買い物し、「花たび そうや」号の指定席券を提示すると、オリジナルキーホルダーがもらえる。

「花たび そうや」号を組み込んだツアーがクラブツーリズム、読売旅行、JR東日本びゅうツーリズム&セールスで販売されるほか、ANAとJR北海道の連携企画として、「ANAきた北海道フリーパス」または「ANA道北フリーパス」を利用した乗客にANAオリジナルグッズをプレゼントするキャンペーンも実施される。