第29話「母として」では、1001(長保3)年の様子が描かれた。今回は、まひろと女院・藤原詮子、そして、左大臣・藤原道長の2人の妻・源倫子と源明子という4人の「母」を中心に物語が展開。また、まひろの夫である山城守・藤原宣孝と、道長の姉である詮子が死去するなど、非常にショッキングな出来事もあった。

注目度トップ以外の見どころとしては、藤原伊周(三浦翔平)・隆家(竜星涼)兄弟の言動が挙げられる。完全に開き直る弟・隆家の「そこに戻る?」の一言や、道長ではなく女院・藤原詮子に命中する、「ノーコン」過ぎる伊周の呪詛にSNSが大いに沸いた。

次に、またしても無職となったまひろの父・藤原為時(岸谷五朗)が、道長の救いの手を拒否したところ、暗にまひろから「働け」と詰め寄られるシーンでは、母となり成長したまひろの姿を見ることができた(※かつてまひろは兼家が斡旋した仕事をやめろと父に猛抗議していた)。

“いずみ”つながりで泉里香が和泉式部役

きょう4日に放送される第30回「つながる言の葉」では、3年後の1004(長保6)年の様子が描かれる。まひろは四条宮の女房達に和歌を教えつつ、自作の物語を披露して都中で話題になっていた。一方、宮中では清少納言の『枕草子』が流行している。2人の女流作家がこれから物語をどう動かしていくのか要注目だ。

また、時代を代表するモテ女である「和泉式部」が初登場を飾る。演じるのは泉里香で「いずみ」かぶり。和泉式部のキャスティングは誰になるのか以前から注目されていたが、予告での泉の美貌にSNSでは納得の声が上がっている。次回では果たしてどのシーンが最も注目されるのか。

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