南海電気鉄道は8日、難波駅にて「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」1番列車出発式を開催した。セレッソ大阪代表取締役社長の森島寛晃氏、登里享平選手、チームキャラクター「ロビー&ロビーナ」も出発式に出席した。

  • 難波駅に入線した「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」の「ラピート」。セレッソ大阪のエンブレムが輝く

「ラピート」は難波~関西空港間を結ぶ空港アクセス特急として、1994(平成6)年9月に登場。一方、大阪市と堺市をホームタウンとするセレッソ大阪は、1993(平成5)年12月にプロサッカークラブとして誕生し、2024年シーズンを30周年のアニバーサリーイヤーと位置づけている。

「ラピート」の運行30周年、セレッソ大阪のクラブ設立30周年を記念し、南海電鉄とセレッソ大阪がコラボレーション企画を実施。その一環で、「ラピート」の車両50000系1編成(50503編成)をセレッソ大阪のオリジナルデザインでラッピングし、「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」に仕立てた。

出発式で挨拶した南海電気鉄道常務執行役員鉄道事業本部長の梶谷知志氏によれば、今回のコラボ企画はセレッソ大阪からの提案で始まったという。「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」に関して、「今後、大阪を盛り上げるにふさわしい、素晴らしいデザインになっております」と梶谷氏は述べた。

  • 出発式でテープカットなど行った後、「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」の「ラピート」を迎えた

セレッソ大阪代表取締役社長の森島寛晃氏は、「昨年も南海とコラボ企画を実施してきました。引き続きさまざまな取組みを行ってきたい」と挨拶。今後のコラボ企画に期待を持たせた。

「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」の車両は、関係者らが見守る中、11時30分頃に難波駅へ入線した。車体側面の下部にセレッソ大阪のチームカラーであるピンク色の帯が入っている。3・4・5号車の車体側面には、セレッソ大阪に所属する清武弘嗣選手、香川真司選手、鳥海晃司選手、登里享平選手らの写真がラッピングされた。なお、各号車側面にラッピングされた選手は山側・海側で異なっているとのこと。車体前面と車内の装飾は行っていない。

  • 「ラピート」の車体側面をラッピングした

  • 車体の中央部にメッセージが入っている

  • セレッソ大阪の象徴である桜が散りばめられている

  • 3号車(海側)に清武弘嗣選手をデザイン

  • 4号車(海側)に鳥海晃司選手をデザイン

  • 5号車(海側)に登里享平選手をデザイン

  • 5号車(山側)に毎熊晟矢選手をデザイン

「セレッソ大阪×特急ラピート30周年記念ラッピング」の1番列車は11時35分頃、「ラピートβ 35号」として難波駅を発車した。このラッピング車両は9月末まで運行を予定しており、限定運用ではなく、通常運用として難波~関西空港間を運行する。

南海電鉄は4月8日から10月31日まで、セレッソ大阪の選手の写真・サイン入りオリジナル記念台紙と1日フリー乗車券をセットにした「セレッソ大阪×特急ラピート」記念乗車券も販売する。