南海電気鉄道と泉北高速鉄道は19日、高野線と泉北高速線のダイヤ修正を2024年1月20日に実施すると発表した。極楽橋駅での乗換え時間や九度山駅での停車時間を見直すほか、土休日ダイヤの特急「こうや」を4月6日から増発する。

  • 特急「こうや」は難波~極楽橋間で運転

高野線と泉北高速線のダイヤ修正は、2024年3月中に予定される中百舌鳥駅4番線ホームドア設置にともない実施。現行の停車時間にホームドアの開閉時間が追加される(中百舌鳥駅に停車する列車本数は増減なし)。橋本~極楽橋間の運転本数も見直され、平日ダイヤにおいて上下線2本の高野下行が極楽橋行に延長運転するという。

特急「こうや」は4月6日から11月30日まで、土休日ダイヤを対象に難波駅7時0分発・極楽橋駅8時16分着の列車を増発。極楽橋駅で特急「こうや」から鋼索線(高野山ケーブルカー)への乗換え時間が現行の平均5分から平均約8分に見直される。これにより、極楽橋駅の天井に描かれた「はじまりの天井絵」や「宝来天井絵」などをゆっくり鑑賞できるようになる。

  • 中百舌鳥駅の外観

  • 極楽橋駅構内(FUJI PHOTO HOUSE)

土休日ダイヤの昼間時間帯、九度山駅での停車時間が現行の約20~30秒から5分以上に見直され、九度山駅構内「おむすびスタンドくど」で買い物する時間ができる。なお、橋本~極楽橋間の所要時間に大きな変更はない。

泉北高速線では、平日ダイヤの光明池駅始発(7時40分発)、中百舌鳥行の各停列車を和泉中央駅始発(7時38分発)に変更し、和泉中央駅から光明池駅までの区間を延長運転。平日夕方のラッシュ時間帯混雑緩和のため、17時30分から20時までに難波駅を出発する和泉中央行の準急行について、両数をすべて8両編成に変更する。