JR北海道は、根室本線富良野~新得間の鉄道事業廃止に伴う新しい交通体系の概要を発表した。既存バス路線の延伸・増便・新車両導入・停留所新設、新規バス路線の設定に加え、各交通との接続性にも配慮した計画となっている。

  • 根室本線富良野~新得間(代行バス輸送を実施している東鹿越~新得間を含む)の鉄道事業廃止日は4月1日。前日の3月31日をもって鉄道による営業を終了する

根室本線富良野~新得間のバス転換後、富良野市と南富良野町(幾寅地区)を結ぶため既存の路線バス(西達布線)を延伸・増便し、通学と生活交通の移動手段を確保。ハイデッカー車両(車いす対応)の導入により、快適性も向上させる。

富良野市と金山地区を結ぶ町営バス、幾寅地区から落合地区を経てトマムを結ぶ町営バス(デマンド含む)も新設し、生活交通としての移動手段を確保するとのこと。

  • 根室本線富良野~新得間がバス転換された後の交通体系イメージ(JR北海道提供)

既存の都市間バス(ノースライナー・予約制)を増便するほか、停留所新設(落合)も行い、上川・十勝圏の圏域間移動を充実させる。「道の駅南ふらの」において、各交通間の交通結節を確保する。なお、この計画は2月22日時点で認可申請中であり、変更の可能性がある。