1961年にスタートし、2025年前期作品『あんぱん』で112作目となるNHKの「連続テレビ小説」、通称「朝ドラ」。毎朝、登場人物たちの人生をみながら笑ったり涙したり、感想をSNSで投稿している人も多いのではないでしょうか。
本記事では、2025年以降に放送予定の次の朝ドラや、2020年代に放送された過去作のあらすじやスタッフ・キャストをご紹介します。
次に放送予定の朝ドラ作品のキャストやあらすじ
ここからは現在放送中、あるいは今後放送予定の朝ドラ作品のあらすじやキャストを紹介していきます。
第112作『あんぱん』(2025年度前期)
あらすじ
土佐出身で勝ち気なため「ハチキンおのぶ」と呼ばれた小松暢さん。アンパンマンの作者であるやなせたかしさんの妻となった彼女は、ドキンちゃんのモデルとも言われている。戦前・戦中・戦後という激動の時代を生き抜き、70歳にしてアンパンマンを生み出した、たかしとハチキンおのぶの人生を描く。
作: 中園ミホ
キャスト: 今田美桜
今田美桜、朝ドラヒロイン会見で“アンパンチ”ポーズ 好きなキャラは「ドキンちゃん」
第113作『ばけばけ』(2025年度後期)
あらすじ
明治時代の島根県・松江。怪談話が好きな松野トキは、貧しい家庭で退屈な日々を過ごしていた。ある日、松江にやってきた外国人英語教師の家で住み込みで働くという仕事の依頼があり、トキは受諾。言葉や文化の壁に悩むトキだったが、外国人教師とは怪談話が好きという共通点があった。かくして、夜な夜な互いに怪談を話し合うという奇妙な共同生活が始まった……。
作: ふじきみつ彦
キャスト:高石あかり
第114作『風、薫る』(2026年度前期)
あらすじ
明治18年。できたばかりの看護婦養成所に入所した一ノ瀬りんと大家直美。不運が重なり若くしてシングルマザーになったりんと、親に捨てられて教会で育った直美は、看護教育を受けながら、「看護とは?」「患者と向き合うとは?」と、看護の精神と向き合っていく。2人はやがて同じ大学病院でトレインドナースとなり、奮闘の日々を送る……。
作: 吉澤智子
キャスト:見上愛
2020年代の歴代朝ドラ作品のキャストやあらすじ
ここからは2020年代に放送された過去の朝ドラ作品のあらすじやキャストを紹介していきます。
第111作『おむすび』(2024年度後期)
あらすじ
昭和から平成に元号が変わった最初の日に生まれた米田結(よねだ ゆい)。福岡県の糸島で育ち、幼い頃から「おむすび」というあだ名で呼ばれていた。高校卒業後に神戸、そして大阪へ移り住んだ彼女は、人のために役立ちたいと栄養士を目指す。自分らしさを大切に「ギャル魂」を持ち続けながら、食で未来を変えていこうと奮闘していく……。
作: 根本ノンジ
キャスト: 橋本環奈、仲里依紗、北村有起哉、麻生久美子、宮崎美子、松平健
橋本環奈、朝ドラ主演オファー「本当にびっくり」 昨年紅白で司会「それと同等の驚きが…」
第110作『虎に翼』(2024年度前期)
あらすじ
昭和のはじめにできた、日本で初めて女性専門に法律を教える学校。この学校で学んだ猪爪寅子(いのつめともこ)は、昭和13年に日本初の女性弁護士となる。しかし日本は戦争に突入し、法学を生かす場は限られていく。やがて終戦を迎え、寅子は裁判官になることを決意。日本初の女性裁判官となる……。
作: 吉田恵里香
キャスト: 伊藤沙莉、石田ゆり子、仲野太賀、森田望智、岩田剛典、松山ケンイチ、小林薫
伊藤沙莉、朝ドラ主演に家族大喜び 兄・オズワルド伊藤には報告せず「反応が楽しみ」
第109作『ブギウギ』(2023年度後期)
あらすじ
大阪の銭湯の娘として生まれた花田鈴子は、幼い頃から歌で近所の人々を喜ばせていた。梅丸少女歌劇団(USK)で歌い手・福来スズ子として頭角を現した彼女は、東京の梅丸楽劇団に進出。作曲家の羽鳥善一と出会い、彼の曲を歌って「スイングの女王」として有名になっていく。そして運命の恋人・村山愛助と出会い……。『東京ブギウギ』で人気となった歌手・笠置シヅ子をモデルとした一作。
作: 足立紳
キャスト: 趣里、水上恒司、富田望生、草なぎ剛、菊地凛子、水川あさみ
趣里「朝ドラのヒロインやれる人生だと思ってなかった」 4度目のオーディションで勝ち取る
第108作『らんまん』(2023年度前期)
あらすじ
土佐の造り酒屋の長男として生まれた槙野万太郎は、幼い頃から植物が大好きだった。成長して上京すると寿恵子と恋に落ち、やがて結婚。生来の人懐こさでさまざまな人のサポートを得ながら、独学で植物学を極めていく。やがて東京大学の植物学教室にも招かれるほどとなるが……。「日本の植物学の父」と呼ばれる植物学者・牧野富太郎をモデルとした一作。
作: 長田育恵
キャスト: 神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、広末涼子、松坂慶子
『らんまん』神木隆之介、朝ドラ主演に「僕がヒロイン!?」 座長としては“遊び心”を大切に
第107作『舞いあがれ!』(2022年度後期)
あらすじ
ものづくりの町・東大阪でねじ工場の娘として生まれた岩倉舞は、空を飛ぶ飛行機にあこがれていた。大学では飛行機作りを学び、パイロットの資格を取得。やがて父が急死したことにより、実家のねじ工場の社員に。実家で暮らしながら幼なじみの貴司と結婚し、幸せな日々を送るが……。
作: 桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
キャスト: 福原遥、赤楚衛二、横山裕、目黒蓮、高畑淳子
第106作『ちむどんどん』(2022年度前期)
あらすじ
沖縄・やんばる地方出身の比嘉暢子は、4人兄弟の次女。トラブルメーカーの兄・賢秀、しっかり者の姉・良子、体の弱い妹・歌子と仲良く育ってきた。幼い頃から料理好きだった暢子は、やがて東京へ。沖縄出身者の多く暮らす横浜・鶴見の町で暮らしながら、銀座のイタリアンレストランで料理の修業を重ねていく。幼なじみの青柳和彦と再会した暢子は、やがて和彦と結婚し……。沖縄本土復帰50年を記念して制作された一作。
作: 羽原大介
キャスト: 黒島結菜、仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌、宮沢氷魚
黒島結菜、地元沖縄舞台の朝ドラ主演 暢子役は「おいしいものをおいしく食べる」を意識
第105作『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)
あらすじ
岡山の和菓子店の娘・安子は、地元の名家・雉真家の長男・稔と恋に落ち結婚するも、稔は後に出征。娘のるいを出産後、稔が戦死したことで家を出る。雉真家で育ったるいは大阪で暮らすようになり、トランペット奏者の錠一郎と恋に落ちる。トランペットが吹けなくなった錠一郎を支えるため、るいは結婚して京都で回転焼き店を始める。2人の長女・ひなたも成長し、ラジオ「英会話入門」を聞きながら英語の勉強に励んでいた……。昭和から平成・令和へと続く、3世代の物語。
作: 藤本有紀
キャスト: 上白石萌音、深津絵里、川栄李奈、松村北斗、濱田岳、森山良子、オダギリジョー
上白石萌音、14歳のピュアな演技に苦労「純粋さを大切に」 松村北斗との共演も語る
第104作『おかえりモネ』(2021年度前期)
あらすじ
宮城県気仙沼市の離島・亀島で育った永浦百音は、大震災以降、自分に無力感を覚えていた。高校卒業後に宮城県登米市の森林組合に就職し、気象予報士の朝岡覚との出会いをきっかけに、気象予報士をめざす。診療所の医師・菅波光太朗のサポートを得て難関の気象予報士試験に合格した彼女は、東京の気象情報会社でアルバイトを始める。やがて報道番組の気象キャスターに抜擢されるが……。
作: 安達奈緒子
キャスト: 清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、西島秀俊、坂口健太郎、永瀬廉
第103作『おちょやん』(2020年度後期)
あらすじ
貧しい家に生まれた竹井千代は、幼くして大阪・道頓堀の芝居茶屋へ奉公に出る。そこで芝居に魅せられ、やがて女優に。劇団を経て映画会社の大部屋女優になると、幼なじみの天海一平と再会して結婚。一平とともに「鶴亀新喜劇」を旗揚げするが、一平の不倫により離婚を余儀なくされる……。戦後にラジオドラマで人気を博し、「大阪のお母さん」と親しまれた俳優・浪花千栄子をモデルとしている。
作: 八津弘幸
キャスト: 杉咲花、成田凌、若村麻由美、トータス松本、篠原涼子
杉咲花、朝ドラヒロインに「やった!」 決め手は“突出した演技力”
第102作『エール』(2020年度前期)
あらすじ
福島の老舗呉服店の長男として生まれた古山裕一は、幼い頃から音楽が大好きだった。銀行で働きながらも国際作曲コンクールへ応募したところ、最年少で入賞。ファンレターを送ってきた声楽を学ぶ女性・関内音と結婚する。音の協力もありレコード会社と契約した裕一は多くのヒット曲を生み出していく……。東京オリンピックのオープニング曲を作曲するなど、昭和の音楽史で重要な位置を占める作曲家・古関裕而がモデルとなった一作。
作: 林宏司
キャスト: 窪田正孝、二階堂ふみ、山崎育三郎、中村蒼、森山直太朗
窪田正孝、朝ドラ『エール』“男性主演”意識せず「一番の顔はふみちゃん」
次のNHKの朝ドラ作品のあらすじやキャストを紹介しました
若手俳優の登竜門ともなっている「朝ドラ」ことNHKの連続テレビ小説。本記事では、2024年以降に放送予定の作品と、2020年から2023年までに放送したドラマをまとめました。
これらの作品の主人公は、実在の人物からオリジナルキャラクターまでさまざまですが、明治・大正・昭和・平成・令和の日本で、日々を懸命に生きている人ばかりです。彼らの人生を、まるで友人や親戚のような気分で見守っている視聴者も多いことでしょう。
近頃は、放送直後からSNSで話題になる作品も多く、多くの人が放送を楽しみにしていることがうかがえます。この朝ドラの数々、現在はVODでも視聴可能なので、見ていないという人は一度見てみてはいかがでしょうか。1961年から日本で暮らす人々の朝を彩ってきた朝ドラの魅力を、きっと感じることができるはずです。