南阿蘇鉄道は、7月15日に立野~高森間の全線運転再開が実現することを受け、同日に「全線運転再開記念1日フリーきっぷ」「全線運転再開記念入場券」「全線運転再開記念オリジナル商品」「全線運転再開記念鉄印」を発売すると発表した。

  • 「全線運転再開記念1日フリーきっぷ」

2016年4月の熊本地震で被災し、線路・トンネル・関係施設等が大きな被害を受け、地震直後の約3カ月間、全線で運転を見合わせる事態となった同社。一番の見どころでもあった第一白川橋梁も被災し、そのままでは使用できないほど損傷したという。

2016年7月31日、被害の少なかった中松~高森間で運転再開し、現在まで部分運転を続けてきた。これまでに国と県をはじめ、各方面からから多大な支援を受けたという。熊本地震(本震)の発生から2,646日の月日を経て、全線で運転を再開することとなった。

「全線運転再開記念1日フリーきっぷ」は、復旧までの日数である2,646枚限定で発売。7月15日の始発列車から高森駅と立野駅で販売され、発売額は2,000円。列車内では販売されない。7月15日当日限り有効とされ、南阿蘇鉄道の線内(立野~高森間)を自由に乗降りできる。

  • 「全線運転再開記念入場券」表面

  • 「全線運転再開記念入場券」中面

「全線運転再開記念入場券」は、南阿蘇鉄道全駅(10駅)の入場券セット(全駅B型硬券・「5.-7.15」日付印入り)で、7月15日5時30分から2,000セット限定で販売。高森駅窓口と南阿蘇鉄道オンラインショップで購入でき、高森駅窓口での発売額は3,000円、オンラインショップで購入する場合は送料込みで3,370円。用意した部数がなくなり次第、販売終了となる。

「全線運転再開記念オリジナル商品」は、一番の見どころである第一白川橋梁をテーマに、人気の観光トロッコ列車を温かみのある木で再現し、第一白川橋梁を渡るシーンをイメージした商品に。トロッコ列車は熊本県天草地方の杉を使った職人手作りで、屋根は取外し可能。外箱は第一白川橋梁をイメージし、この箱にトロッコ列車を載せることで、トロッコ列車が第一白川橋梁を渡るシーンを再現できる。全線復旧を記念し、「祝」とデザインしたキャンディーが付属する。発売額は5,500円。高森駅売店にて、7月15日5時30分から2,000個限定で販売する。

  • 「全線運転再開記念オリジナル商品」も発売

「全線運転再開記念鉄印」は金箔を施した特別印で、3,000枚の限定販売。記帳代金は800円。列車に乗車することが記帳の条件となっており、書置き印の希望であっても鉄印帳冊子が必要とのこと。高森駅売店にて、7月15日5時30分から販売開始する。