報道公開で取材に応じた泉北高速鉄道技術部車両課長の山田健太郎氏は、9300系について「泉北高速鉄道の通勤車両としては約15年ぶりの新型車両となります」「当社の3000系が45年以上経過し、老朽化が進んでいることもあり、車両を新しくしていこうということになりました」と説明。現在、3000系は計24両在籍しており、将来的には3000系を置き換えたいと考えているものの、9300系の追加導入については「まだそこまでの予定はしておりません」と山田氏。9300系の導入で置換えとなる3000系の処遇についても、廃車の時期なども含め、まだ決まっていないとのことだった。

なお、泉北高速鉄道は9300系の導入に合わせ、既存の通勤車両(5000系、7000系、7020系)もラインカラーを2色(ライトブルー / ブルー)から1色(ブルー)に順次変更。通勤車両のラインカラー統一を図るとしている。9300系のラインカラーをブルーのみとしたことについて、「(9300系を製作した)近畿車輛からの提案を見ながら決めたのですが、濃いブルーのデザインが非常にきれいで、これを今後の泉北高速鉄道のスタンダードにしたいということになりました」と山田氏は話していた。

  • 新型車両9300系の運転台と客室内の様子

  • 新型車両9300系の外観