JR各社は8日、ゴールデンウィーク期間(4月28日から5月7日まで)の利用状況を発表した。今年は各社とも前年を大きく上回っており、とくに東海道新幹線「のぞみ」はコロナ禍前の2018年と比較しても103%の利用状況となった。

  • 東海道新幹線「のぞみ」はゴールデンウィーク期間中に約247万3,000人が利用。コロナ禍前の2018年を上回る利用状況となった

JR東海によれば、東海道新幹線はゴールデンウィーク期間中に356万7,000人が利用し、前年比126%・2018年比101%だったとのこと。内訳として、「のぞみ」は247万3,000人で前年比122%・2018年比103%、「ひかり」は58万2,000人で前年比139%・2018年比98%、「こだま」は51万2,000人で前年比132%・2018年比93%となった。

JR西日本は山陽新幹線に関して、期間中の利用状況は157万5,000人で前年比129%・2018年比96%と発表。北陸方面の特急「しらさぎ」は米原~敦賀間で8万人が利用し、前年比124%・2018年比93%。湖西線経由の特急「サンダーバード」は京都~敦賀間で21万人が利用し、前年比127%・2018年比93%だった。金沢駅で接続する北陸新幹線は29万8,000人が利用し、前年比123%・2018年比97%となった。

JR四国の利用状況は、瀬戸大橋線が24万4,400人で前年比126%・2018年比90%、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)が11万5,800人で前年比129%・2018年比89%。JR九州は九州新幹線(博多~熊本間)に関して、期間中に31万8,000人が利用し、前年比138.2%・2018年比93.1%と発表。西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)は8万4,000人が利用し、前年比186.3%・2018年比101.5%(特急「かもめ」との比較)となった。

  • 東北新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系

JR東日本は、4月28日に東北新幹線で発生した人身事故をはじめ、在来線で事故等の影響による運休が発生したほか、5月5日に石川県能登地方で発生した地震の影響で北陸新幹線などに遅延が発生したが、おおむね天候に恵まれ、多くの利用があったとのこと。

東北新幹線の利用状況について、大宮駅以北が159万9,000人で前年比148%・2018年比88%、盛岡駅以北が21万人で前年比159%・2018年比86%と発表。上越新幹線は108万6,000人で前年比129%・2018年比94%、北陸新幹線は59万2,000人で前年比124%・2018年比96%、秋田新幹線は6万5,000人で前年比170%・2018年比81%、山形新幹線は9万7,000人で前年比144%・2018年比86%の利用状況となった。

JR北海道は北海道新幹線に関して、期間中に6万4,300人が利用し、前年比180%・2018年比82%と発表。在来線主要3線区(札幌駅から函館方面・旭川方面・釧路方面)は14万9,800人が利用し、前年比119%・2018年比83%となった。