ももいろクローバーZの百田夏菜子が出演するニッポン放送『百田夏菜子とラジオドラマのせかい』(毎週金曜24:53~)初の配信イベント「『百田夏菜子とラジオドラマのせかい』感謝祭 #百せか祭」が27日、東京・ニッポン放送のイマジンスタジオで開催された。

  • ももいろクローバーZ・百田夏菜子 =ニッポン放送提供

2020年9月にスタートした同番組。毎月1つのテーマを決め、客演となるゲストと百田が1対1で1話完結の6分間のラジオドラマに挑戦している。放送100回という記念すべき日を迎えられたのは聴いてくれているリスナーのおかげということで、このイベントに付けられた名前は「感謝祭“#百せか祭”」。画面に映った番組タイトルロゴの紙を盛大に破って登場した百田は、「ありがとうございまーす!」とまずリスナーへ感謝を述べ、「ちょっとしたきっかけで始まった『ラジオドラマのせかい』が100話を迎えました。自分でもびっくりしています!」と少し興奮気味に語り、配信イベントは幕を開けた。

オープニングでは百田がきょうの配信イベントについて説明しつつも、「正直いうと、私は今一つ掴めていません」と一言。そんな百田に「ソレ、ダメじゃないですか!」とツッコミながら登場したのが、所属事務所の後輩である堀くるみ、春名真依、三田美吹(CROWN POP)の3人で、各自が用意した100回をお祝いするプレゼントを渡し、百田を喜ばせた。

そんな3人と一緒にお送りするラジオドラマは「百田夏菜子が消えた15分」。舞台となる控室で春名が「一体、何してたんですか?」と百田に聞くところから物語がスタート。このイベントの前、主役となる百田が突然と姿を消し、3人はどこに行ったのかと心配していた。さらに、百田は姿を消す前に“気になる言葉”を残しており……。一体、百田が姿を消した理由とは。

実はこのラジオドラマ、様々な仕掛けがある「普通じゃない」ラジオドラマになっており、台本のところどころが空白になっているという。その空白のあるセリフを担当した人間はアドリブで演じなければならず、配信を見ているだけでは誰がアドリブで演じていたかはわからないという仕掛け。しかも、オープニングで3人がプレゼントを持って登場した時点でも実は“ドラマはすでに始まっていた”ということで、3人は台本が空白になっていることを聞き、「えー!」と驚くリアクションを取っていたが、そのうちの誰かはすでにアドリブで演じていた。どこがアドリブ だったのかは、このイベントの特典付きチケットを購入したリスナーに後ほど届く【台本】を見て 答え合わせができるという仕掛けとなっている。

続いて、ラジオドラマの感想を語るアフタートークコーナーへ。三田は「100話を記念する大事なイベントにお声掛けいただいて嬉しかったです。最初は“大丈夫かな?”と心配しましたが、頼もしい先輩がたくさんいたのと、また『ラジオドラマのせかい』を聴いていたので、参加できて楽しかったです」と語り、春名も「初めての試みということでドキドキしていたのですが、夏菜子ちゃんと一緒にお芝居ができて嬉しかったです!」と笑顔。最後に堀が「夏菜子ちゃんとこうやって一緒にお芝居ができて良かったです。間近で見て、先輩ってかっこいいなと思いました」 と言うと、百田は「もっとかっこいい姿を見て欲しい。本編にも遊びに来てください!」と誘っていた。

また、「もう一度聴きたい!」と“再演”を希望するリクエストが多数寄せられ、特に要望が多かったのが、この日のゲストである戸田恵子とのラジオドラマ。昨年2月の番組に登場した戸田は、印象的に残った出来事を聞かれると、収録以外の時に百田からたくさん質問されたことを挙げた。その時を振り返り、百田自身もたくさん質問してしまった自覚があったようで 「あの時はすみませんでした」とお詫びをしたのだが、戸田は「全然! 貴重な機会でした」と笑顔を見せていた。

そんな戸田とは、第22話「十一」と第23話「暗証番号」を“生”で再演。「十一」では、戸田が変なこだわりのある母、百田がその娘を。そして「暗証番号」では、ATMの暗証番号を忘れた客を百田、思い出し屋の店主を戸田が演じた。声優としても活躍する戸田は、それぞれ全く違う声色で2役を熱演。百田は「やっぱり戸田さんが演じると、キャラクターがすごく想像できる!」 と絶賛していた。

配信イベントの最後は、オープニングで説明があった通り、このイベントはこれまで番組を聴き続けてくれたリスナーへの感謝を伝える「感謝祭」、ということで、この日最後のラジオドラマはリスナーと一緒にやってみることに。100通以上の応募があった中から選ばれた2人と披露する「母の秘密」で演じるのは、家に見慣れない男物の傘があったことで、母親が再婚するのかもしれないと取り乱す姉妹/兄妹役。リスナーと一緒にラジオドラマを披露するという、これまでにない経験をした百田は「今日は一緒にできて嬉しかったです。初めてお会いした方と一緒にお芝居するのは、相手がどうやってくるかわからなくてドキドキしました。その中でも姉妹の空気になれた瞬間があって、面白かったです!」と感想を語った。

最後に、本日のゲストがステージに集合。それぞれが改めてラジオドラマの魅力を感じたようで、「楽しかった!」と声を揃えた。そして、それに応えるように百田も「私も楽しかったです!」と話し、さらに「(番組を)始めた時はこんなに続くとは思っていませんでした。これからも1話1話を大切に演じていきます。これからも聴いてください!」とリスナーにメッセージを送り、配信イベントは幕を閉じた。