いつの時代も、お金の悩みは私たちにとって大きなストレスとなります。「貯金ができない」「ローン返済が苦しい」「どの保険に入ればいいのかわからない」など、抱える悩みはある程度共通しているかもしれませんが、収支バランスを含めたマネー環境は個々人で異なります。そのため、「今の自分にとって何をするのが正解なのか」を見極めるのがとても難しいです。

そんな自分の力で解決できなさそうなお金の悩みは、経験豊富なファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみるといいかもしれません。今回の相談主は、子どもの海外留学にかかる資金の工面に悩まれているEさんです。

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娘の留学費と夫婦の老後資金……いくら用意すべき?

【相談内容】

夫婦でフリーランスのデザイナーをやっています。今のところ毎月の家計に問題はないのですが、現在中学1年生の娘の教育費や夫婦の老後資金の確保など、これからかかってくるお金のことが気になっています。

娘は高校進学後に1年間の海外留学を望んでいます。一人娘の夢なのでなるべくかなえてあげたいと考えていますが、留学の海外滞在費を含めていったいどのくらいの教育費がこれから必要でしょうか。また、フリーランスの私たち夫婦には、老後資金はどのくらい貯めたらよいでしょうか。必要額に合ったよい貯蓄方法があれば教えてほしいです。

続いて、Eさんの詳細なプロフィールをみていきましょう。

相談者プロフィール

【家族構成】

Eさん(自営業・38歳)、夫(自営業・40歳)、長女(12歳)

【居住状況】

賃貸マンション暮らし

収入 世帯月間 55万円
夫(手取り) 30万円
妻(手取り) 25万円
支出 世帯月間約47万円
家賃 13万円
食費 9万円
電気・水道料金 1万5,000円
通信費 3万円
保険料 3万円(夫・生命保険1万5,000円、妻・医療保険1万3,500円、娘・医療保険1,500円)
教育費 2万円
自動車関連 2万5,000円(保険料2台分5,000円、ガソリン代2万円)
被服費・美容費等 1万円
交際費、レジャー費 4万円
雑費 2万円
お小遣い 6万円(夫3万円、妻3万円)
貯蓄 世帯貯蓄 500万円
普通預金 200万円
定期預金 200万円
株・投資信託等 50万円
債券 50万円

【補足情報】

家賃には、共益費と駐車場代(2台分)が含まれています。食費には、外食費が含まれています。通信費は自宅電話、フリーWi-Fi、携帯電話3台分が含まれています。 夫婦ともに自営業なので、手取り額は、年収を12カ月で割った平均月収を出しています。 毎月約8万円、貯金しています(今のところ普通預金に入金して貯めているだけです)。