季節や使用する家電の種類などによって、意外と電気代が高騰してしまうことはあるものです。電気代を節約するために電力会社を変更するには、どのような料金プランなのかをよく理解してから契約しておくことが必要不可欠。また、電気代が高騰している時期には新電力会社にすると電気代がかさんでしまうこともあり、思うように電気代を節約できないケースもあります。

この記事では、電気代の料金プランの仕組みや毎月の電気代計算方法などをご紹介。あわせて、電気代計算方法が異なる電気会社に契約変更するメリットとデメリットも紹介しています。

電気代を節約したいと考えている人にとって役立つ内容です。固定費をできるだけ抑えるためにも、ぜひ読んでみてください。

  • 電気代の料金プラン

    電気料金の仕組みや電気代の計算方法などを紹介する記事です

電気代の料金プラン

電気代は基本料金と電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金を合わせた金額です。電気代の料金プランによって基本料金が異なる点を押さえておきましょう。ここでは、電気代の基本料金の違いを紹介します。

アンペア制

アンペア制とは、契約しているアンペア数によって基本料金が変わる制度のことです。北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、九州電力などの従量電灯プランにアンペア制が導入されています。

例えば東京電力のスタンダードSプラン基本料金は10アンペアにつき286.00円なので、15アンペアで契約した場合の基本料金は429円です。さらに使用した電力量に応じて料金が加算されます。

最低料金制

最低料金制の電気代では、基本料金の部分が最低料金となっており、一定の電気の使用量分が含まれています。最低料金制の代表例は、関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の従量電灯プランなどです。

例えば関西電力の従量電灯Aプランの場合、最低料金の341.02円に、最初の15kWhまでの使用量が含まれています。15kWhを超えたら、使用した分だけ電力量料金が加算される仕組みです。

最低料金が設定されていない場合もある

電力自由化に伴い、従来の電気料金とは違うさまざまな料金プランが登場しています。Looopでんきのおうちプランや楽天でんきはじめ、基本料金が0円のプランも登場しており、使用した電力量に応じた料金を支払えば問題ありません。

定額制

旧国営電力会社では最低料金制を用いている場合があるものの、基本料金はとても定額で、含まれている電気料金もわずかです。新電力会社の中には、300kWhや400kWhなど多くの電気使用量が含まれた、定額制電気料金を導入している会社もあります。

例えばエルピオでんきのプレミアムプランA 300を30Aで契約した場合、基本料金841.29円に300kWhまでが6,385円で利用し放題。300kWh以内なら定額で使え、超えた分は1kWhにつき29.05円加算されます。

電気会社によって導入している料金プランが異なる

電気会社によって導入している料金プランは異なりますので、どの電気会社と契約するのかで毎月の料金が大きく異なるケースもあります。それぞれの電気プランの特徴やメリット・デメリットを見極めて、有利なプランを契約しましょう。

  • 電気代の料金プラン

    電気代の料金プランがどのような仕組みなのかを紹介しました

毎月の電気代計算方法

電気料金は一般的に以下の計算式で求められます。

基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金

電気会社によっては口座振替割引額が差し引かれた金額が請求されます。ここでは、電気代の計算方法を紹介します。

基本料金はプランにより異なる

電気会社ではいくつかの料金プランを設定している場合が多く、プランによって基本料金は異なります。例えば、東京電力の場合の基本料金例は下記の通りです。

スタンダードS
スマートライフS
10Aにつき286.00円
スタンダードL
スマートライフL
1kVAにつき286.00円
夜トク8
夜トク12
1kW214.50円
アクアエナジー00 10Aにつき561.00円

料金プランによって、基本料金が大きく変わりますので、比較してメリットが大きいプランを選びましょう。

電力量料金もプランにより異なる

利用した電力に応じて発生する電力量料金も、選ぶプランによって異なります。例えば東京電力のスタンダードSとプレミアムSの違いは下記の通りです。

スタンダードS

1kWhあたりの電力量料金
~120kWh 121kWh~300kWh 301kWh~
19.88円 26.46円 30.57円

プレミアムS

定額料金(~400kWh) 従量料金(401kWh~)
9,879.63円 29.58円/kWh

電力使用量やよく使う時間帯などにより、有利な料金プランが異なりますので、計算して比較してみてください。

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを国が買い取るために用いられる費用です。東京電力の場合、2020年5月分から2021年4月分までは毎月の電気使用量(kWh)×2.98円が、毎月の電気料金に加算されて請求されます。単価は変動しますので、詳しくは電力会社の公式サイトなどで確認してみましょう。

  • 毎月の電気代計算方法

    毎月の電気代計算方法を紹介しました。

電気会社を変えるメリット

今計算している電気会社とは異なる電気会社へ契約変更することで、メリットが生まれる場合があります。代表的な点を紹介しますので、見ていきましょう。

■料金値下げにつながる

家族の人数の変化などで毎月使う電力量に変更があった場合、これまでの電気会社のままでは電気代が割高になってしまうかもしれません。現在の使い方に合う電力会社へ変更することで、電気料金を低く抑えられる可能性があります。

■使い方に合う料金の電力会社を選べる

別荘などたまにしか使わない不動産を持っている場合など、使った分だけ電気代を支払う方が割安な場合もあります。そのような際、基本料金が無料の電力会社を選ぶのがおすすめです。自分の使い方に会う料金の電力会社を選べますので、不要なコストをかけずにすみます。

■電話代やガス代と一緒に支払うとお得なこともある

他の公共料金と一緒に契約することでお得になる料金プランもあります。例えば、ソフトバンクの「おうち割でんきセット」だと携帯電話や固定通信サービスなどと一緒に契約すると割安ですし、東京ガスの「ずっとも電気」ならガス料金と一緒に契約すると割安です。

セット契約するとお得なプランは増えていますので、うまく活用してください。

  • 電気代計算方法が異なる電気会社に変えるメリット

    電気代計算方法が異なる電気会社に変えることで割安になることがあります

電気会社を変えるデメリット

これまでとは異なる電気会社と契約する場合、いくつかデメリットもありますので、あらかじめ押さえておきましょう。

■支払方法を変えなければならない

これまでとは異なる電気会社へ契約変更するなら、新たに支払方法を設定する必要があります。また、Looopでんきの支払方法はクレジットカード決済のみなど、選択する電力会社によっては、これまで使っていた支払方法が使えません。

手続きの手間がかかる点や、これまで使っていた支払方法が使えない可能性がある点を押さえておきましょう。

■電力不足になると電気代が高騰することもある

エルピオでんきの市場連動プランなど、電気料金単価の市場価格に連動して料金が決まる料金プランもあります。普段は割安な場合もありますが、電気料金の高騰に伴い電気代も高額に変動します。

例えば2021年の1月には、一時的に前月の25倍まで値上がりしたケースもありました。選択する料金プランによっては、電力不足などの有事の際、電気代が高騰するリスクがある点に注意してください。

■エリアによっては選べない電気会社もある

新電力会社では魅力的な料金プランが設定されているケースもありますが、地域によってはサービス対応しておらず、導入できないこともあります。例えばENEOSでんきの場合、離島や岐阜県・三重県の一部などでサービスに対応していません。

導入できるかどうかは、建物のあるエリアに左右される点を押さえておきましょう。

  • 電気会社を変えるデメリット

    電気会社を変更することでデメリットが生ずる可能性もあるので注意しましょう

電気使用量から電気代を計算して節約につなげよう

電気代は必ず毎月支払わなければならない費用のひとつなので、できるだけ費用を抑えたいもの。とくにクーラーを使う夏や暖房を使用する冬には電気代は高くなってしまいがちなので、できるだけ料金を抑えられる電力会社の料金プランを選びたいですよね。

どの料金プランを選ぶのかによって、電気代の基本料金や電力量料金は異なります。一定量以上の電気を使用する場合には基本料金が高額なほど割安なことが多いです。また、基本料金が無料の料金プランがある電力会社もありますので、別荘などあまり使わない場所で選ぶといいでしょう。

自分の使い方に合う電力会社や料金プランを選ぶと料金値下げにつながることもありますが、電力不足に陥ると電気代が高騰するなどのデメリットもあります。どのプランを選ぶとメリットが大きいのかを計算してみて、電気料金を選ぶといいでしょう。