俳優の竹内涼真が主演する日本テレビ×Huluの共同製作ドラマ『君と世界が終わる日に』(毎週日曜22:30~)に、韓国出身のツインボーカルバンド N.Flying のキム・ジェヒョンが心優しき韓国人青年 ユン・ミンジュン役で出演している。
本作はゾンビが蔓延する死と隣り合わせの“終末世界”が舞台。緊張感漂うサバイバルストーリーが展開されている。ジェヒョンにとっても、異国の地である日本でのドラマ初出演の経験は毎日がサバイバルだと言えるが、どのように切り抜けているのか――。
■「僕で本当に大丈夫かな?」と思い悩んだ
今回のドラマ出演のために韓国から来日したキム・ジェヒョンだが、自身にとって初の日本のドラマへの出演オファーに当初、戸惑いを隠せなかった様子。その時の正直な気持ちを明かしてくれた。
「お話を頂いたとき、『なんで僕が?』と実はビックリしました。日本での演技や言語のことよりも、『ユン・ミンジュンという役は僕で本当に大丈夫かな?』と思い悩んだ時間がありました。でも、とても良い機会なことは確か。自分にとってもっともっと成長できる作品になる。だから、『一生懸命やろう』と自分に“魔法”をかけたことで一歩を踏み出せました」
そう茶目っ気たっぷりに話しながら、役作りもジェヒョンらしさがあふれ出す。
「僕は普段は明るい性格でムードメーカーでもあるんですが、心温かく優しい性格のミンジュンは無口。だから、逆をやればミンジュンになります! ミンジュンという服を着ている感覚です」
■“涼真ヒョン”や“将ヒョン”との交流
アクションシーンでは見せ場も作り、セリフは少なくも、存在感を出している。それは撮影現場を楽しんでいる証拠なのかもしれない。竹内をはじめとした共演者らに韓国で「すごく仲のいい相手に使う言葉」という「ヒョン(お兄さん)」をつけて話すなど、撮影現場の雰囲気が伝わるこんなエピソードも明かしてくれた。
「日本で有名な方々とご一緒するから、会う前はとても緊張しました。でも、最初の撮影からすぐに気持ちが楽になったんです。涼真ヒョンが『あーミンジュンだ! 会いたかったよ!』とフレンドリーにあいさつしてくれて。(笠松)将ヒョンは韓国語ができるので、僕が分からない日本語を説明してくれます。共演者のみなさん全員が僕にとっての日本語の先生になってくれたりと、とても良い雰囲気の中で、本当に感謝しています。まるで家族といるようで。リラックスムードで撮影を楽しんでいます」
日本語は10代の練習生時代から勉強しているという。インタビュー中も通訳を介さず、日本語で丁寧に応えてくれた。そして今回、俳優としての日本での活動が本格化したことをきっかけに、さらに日本語の勉強に励む毎日だ。
「日本の男性が自然に話す言葉を中心に、覚えているところです。最近、撮影現場で覚えた言葉は『久々』『あのさー』『うまっ』。撮影現場でたくさん教えてもらっています。涼真ヒョンは新しい言葉を説明してくれるとき、演技を交えて教えてくれるんです。やっぱり俳優さんです(笑)」
■ホラー作品「26歳だけど怖い(笑)」
新鮮な気持ちで日々臨む撮影現場。『君と世界が終わる日に』の作品の中では、終末世界をサバイバルするひとりとして、演技も作品そのものを楽しんでいる。
「個人的にホラーといった怖いジャンルは苦手で。今26歳だけど怖くって(笑)。でも、ゾンビは好きです。日本の『アイアムアヒーロー』やアメリカの『ウォーキング・デッド』を見ると、こんな世界になったらどうしよう。ゾンビの世界になってしまったらヤバい。大丈夫かなとハラハラしながら楽しむタイプです。『君と世界が終わる日に』はゾンビもサスペンスも、そしてラブの要素など楽しみ方がたくさんあります。今後も期待してください」