お笑い芸人のビビる大木が、3日に東京・ニッポン放送のラジオブースで、芸能生活丸25年を記念したトークライブ生配信『祝25年 第1回ビビる大木ジャンボリー』を開催した。

  • ビビる大木

    ビビる大木 撮影:宮川朋久

同イベントの冒頭、大木は「長丁場ではありますけど、みなさんお付き合いください」とあいさつし、「今日は内容が盛りだくさんすぎて、大木の出番をカットしろという話が出るくらい(笑)」と苦笑いした。

まず大木は、自身の芸能生活の歩みが書かれた年表を見ながら、過去の出演番組や大物芸能人とのエピソードなどを話していった。

そして、お酒一切なしのホームパーティを開く軍団「天野会」から、キャイ~ン・天野ひろゆき、井森美幸、カラテカ・矢部太郎、AKINAが登場。妻であるAKINAとの共演は今回が初めてとなった。AKINAを交えたトークでは、2人の馴れ初めも語られた。

  • AKINA(写真右)

その後、「同世代芸人」である有吉弘行とチュートリアル・徳井義実も出演。同世代ならではの思い出話や、2人から見た大木の仕事ぶりなどについて、トークが繰り広げられた。

  • 左から徳井義実、有吉弘行

最後に登場したのは、かつて『堀内健とビビる大木のオールナイトニッポン』で共にパーソナリティを務めた、ネプチューンの堀内健。途中、松任谷由実からサプライズの生電話があり、「25周年おめでとう」と祝福される場面もあった。

  • 堀内健(左から2番目)

マイナビニュースでは生配信に密着。そして生配信終了直後の大木を直撃した――。

――放送を終えての感想をお聞かせください。

自分ごときの祭りに色んな人に来てもらって。みなさんには力を借りましたけど、やってよかったなと思いますね。バラエティにずっと出ていると、ミュージシャンの方のように何周年っていうイベントとか番組ってないんですよ。淡々と10年、20年と過ぎていくという。だったら人がやらないような節目でライブやるのも面白いかなと思ってやりました。変な話、出演料も含めて、今日のメンバーを普通にそろえたら、本当に破産なんですが(笑)、「大木の祭りならば」とご協力いただいて。アリ(=有吉)とか徳井君とか、同世代の3人と話すのははじめてで、僕にとっても新鮮でうれしかったです。

――そして奥様であるAKINAさんとはメディア初共演となりましたが、いかがでしたか。

うちのワイフはちょっと緊張してましたね。家とは全然違いました。家では「私は仕切っちゃうからね」とか前のめりなこと言ってましたけど、緊張してました。本人も生配信のトークだけというのはやってことはなかったらしいので。

――大木さんご自身は、今回のラジオブースでの生配信トークという形はいかがでしたか。

映像はあるけども、場所はニッポン放送ということもあって、ラジオ感覚がベースにありながら“見えるラジオ”という雰囲気で、僕は話しやすかったです。お客さんがいるわけではないから、しっぽり話せるというか。ラジオ局をお借りできてよかったです。

――今回は年表を見ながらなど、これまでの大木さんの芸能生活を振り返るトークも多かったですね。

今、僕は46歳ですけど、20代の時の(ネタの)メモを読み返すと、今の発想では出てこないなというのもあるんですよ。その歳でないと思い浮かばないことがあると思うので、芸能界の方じゃなくても、その時のことをメモしておくと歳を重ねてから楽しんじゃないかなと思いましたね。仕事の年表をつくらせてもらって、整理ができるというか。自分史をつくると、「俺、まったく気づかなかったけど、ここが転機だったんだ」とか「言われてみれば、ここで考え方が変わったな」とかが見つかったので、おすすめです。

――大木さんも25周年やってきて、自身のポジションの変化などは感じますか。

「お笑い中間管理職」というのを、ずいぶん前に古舘伊知郎さんに言われたんですよ。「大木さんはそんなにカンペ見て、しゃべるんじゃないよ。次に古舘に聞く質問はこれだって出ているからって読んでるでしょ? そんなの読まなくていいんだよ。中間管理職みたいな仕事するなよ」って怒られたんですよ。古舘さんが『報道ステーション』やる直前に言われて、そこから10年以上経ってるのに、役職は今も変わっていない印象です(笑)。芸能界は定年がないので、先輩が延々といるんですよ。イベントの告知でテレビやラジオに行っても、行く先々、みんな先輩なんですよ。そうすると、「もう25年やってるんだ」っていう盛り上がりが一切ないんですよ。「大丈夫か、ライブ早すぎたか」ってなるぐらい25年が少なく感じる世界ですね。

――今後、「〇周年にもう1回イベントやりたい」という野望はありますか。

アリが「30年まで待てなかったのかよ」って言ってましたけど、5年後に何してるかなんて分からない時代じゃないですか。5年後なんて約束できないので、先のことなんて何もないですね。11月3日ですけど、申し訳ないんですけど、今年の仕事納め、大みそかぐらいのテンションでやったぐらい、今日にかけてました(笑)。なんかみんなが家で寝っ転がりながら、笑ってもらえればいいなと思ってやりました。

――6日までチケット発売されてますが、見どころをお聞かせください。

真面目な話、ビビる大木の話を3時間半も聞けるのかって思ってる方もいると思うんですよ。でも見ていただければ分かりますが、どの人も予想できない展開も何か所もありました。予定外、想定外の部分がたくさんあったので、そこを見ていただけると、「大木、まとめようとしているな。自分のライブなのに一所懸命気をつかっているな。大木はこうやって芸能界を25年生き抜いていたんだな」と感じとってもらえるかと思います(笑)。

視聴チケットはZAIKOにて、6日(~19:00)まで発売しており、6日(~23:59)までアーカイブ視聴可能。