JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR北海道は18日、お盆期間(8月7~17日の11日間)の利用状況について発表した。各社とも新型コロナウイルス感染症の影響で利用が大きく減少。JR北海道とJR東海では、悪天候の影響で発生した輸送障害も利用減少の要因となった。

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JR東海では、新幹線に大きな輸送障害はなく、おおむね順調に推移。在来線は8月7日の大雨、8月13日の落雷により、列車の運休・遅延が発生した。期間中の利用人員は、新幹線が105万7,000人、在来線特急列車が5万1,000人で、ともに前年比24%だった。

JR西日本のお盆期間における利用は、山陽新幹線で49万4,000人(前年比23%)、北陸新幹線で7万8,000人(前年比21%)、在来線で21万5,000人(前年比25%)。あわせて78万7,000人(前年比23%)となり、前年を大幅に下回った。JR四国も、瀬戸大橋線の利用が10万9,000人(前年比33%)にとどまり、予讃線・土讃線・高徳線の主要3線区の利用者も5万1,200人(前年比33%)。前年を下回る結果となった。

JR九州も新型コロナウイルス感染症の再拡大にともない帰省や旅行を控える動きが広がったことから、前年を大幅に下回った。お盆期間の利用は新幹線・在来線合計で約25万1,000人。前年比28.1%となった。

JR東日本も新型コロナウイルス感染症の感染拡大による帰省等の移動の自粛、花火大会や各地の祭りをはじめとしたイベントの中止の影響を受け、期間中の利用は大きく減少した。新幹線・特急列車の利用状況は123万2,000人、前年比23%となった。

JR北海道では、新幹線は運休もなくおおむね良好な運転状況だったが、在来線は台風4号から変わった低気圧の影響により、8月7・8日の2日間で特急列車41本を含む93本の列車が運休となる輸送障害が発生。8月17日に千歳駅構内で発生した人身事故の影響で、「エアポート」10本を含む33本の普通列車が運休し、期間中の運休本数は144本となった。期間中の主要4線区における特急列車(上下計)の利用状況は、4線区合計で12万800人。対前年38%となった。