アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』(12月13日公開)の完成報告会見が20日に都内で行われ、北村匠海、芳根京子、鈴木達央、村野佑太監督が登場した。

  • 左から鈴木達央、北村匠海、芳根京子、村野佑太監督

同作は宗田理によるヒット小説で、女優・宮沢りえのデビュー作として実写映画化もされた同名小説のアニメ化作品。宮沢が演じた中山ひとみが廃工場に立てこもり大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”から、30年ほどの時が流れた2020年の北海道が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーがアニメーション映像によって展開される。

W主演を務めた北村と芳根だが、北村は「監督に会った時に『もう、守の声を聞いているようだ』と言っていただいたのはずっと僕の中で支えでした」と感謝する。さらに「芳根さんは声が素敵で、芯がある感じがすごい。人柄もすごくそれこそ柔らかいですし、常に現場では支えあってた気がします。僕ら、プロの声優さんに囲まれながらやってたので。お互いに立ち向かうしかない感じで」と振り返ると、芳根も「折れそうな心を互いに支え合うみたいな……」と苦笑し、鈴木は「以外と自由にやってたじゃん!」とつっこむ。

北村はそんな鈴木に対して「ノウハウ全て、何から何までずっと教えてくれたのは鈴木さんでした。本当に助かりましたし、『声優さんってすっげーな』って、本当に思いました」と感謝し、鈴木は「ようし、なんか株が上がりそうだぞ」とニヤリ。芳根は「場違いな空気があるんだろうなと思いながらも、それを優しく見守ってくださる鈴木さんたちに救われましたし、悩みをすぐ感じ取ってくださって、後ろからフォローしてくださった」と明かし、「2日間で録った、私の中では『2日間戦争』だと思ってやってた」と喩えた。

オーディションで役を勝ち取ったという鈴木だが、「なかなかないんですよ。劇場版で、メインメンバーが集まってアフレコをするのが珍しい光景で。音響チームからも、彼らのいつものようなお芝居を引き出せるようなパイプ役になってほしいと言われていました。でも普段から1番大事なことではあるので、ブースの中でしかわからない空気感をすごく大事にしながら演じました」と語る。

朝から晩まで一緒に過ごしていたというキャスト陣に、鈴木は「誰かが悩んでいたら、みんなで『こんな考え方もあるかもね』って、お互い、みんなで支え合いながらいろんな話をしながら」と雰囲気を説明し、「芳根さんからずっとおいしいお店の話を聞いてました。いまだにブックマークでとっておいてある」と告白。芳根は「ラーメンばっかりですけど」と照れていた。

またアニメが好きな北村は、鈴木との共演に「感動してました、ずっと。『あの声なんですよね!』みたいな」としみじみ。鈴木が「休憩中に食堂にいたら、ちょうど別作品で、すっごい北村くんの好きな作品の主役が通りかかって挨拶してくれて、感激してたよね」と話を振ると、芳根も「1番テンションが上がった姿をそこで見れましたもんね」と同意する。北村は「びっくりしました。ずっと感激してました。『2日間感激』してました」とアニメのタイトルにかけて表した。