幕末の英雄・坂本龍馬の出身地である高知県が、ネスレ日本との共催で地元の魅力を発信するイベント「KOCHI×KITKAT YUZU STAMP RALLY」を開催している。ネスレ日本が9月5日に発売した「キットカット ミニ 柚子酒 美丈夫」に、高知県の銘酒「美丈夫 ゆず」が採用されたことに端を発する本イベント。12月1日(日)まで、県内8カ所の観光名所を対象にスタンプラリーを実施するほか、期間限定で高知城を「ゆず色」にライトアップするなど、見どころ満載だ。

  • ライトアップされた高知城

    もともとフォトジェニックな高知城だが、ゆず色に照らされた姿は貴重だ

スタンプラリーで高知の魅力を再発見!

近年、日本を訪れる訪日外国人旅行客の増加に伴い、各都道府県がインバウンド需要の取り込みに躍起になっている。そうした中、高知県は“メイド イン ジャパン キットカット”として国内外で人気のあるキットカットに地元の柚子酒が採用されたことから、今回のイベントを企画した。

「KOCHI×KITKAT YUZU STAMP RALLY」の内容は、スタンプのある高地県内の観光地を巡り、4カ所以上のスタンプを押した台紙をJR高知駅南口「とさてらす」総合案内カウンターで提示すると、「キットカット ミニ 柚子酒 美丈夫」が1人につき1箱もらえるというもの。参加は無料だ。

  • 高知スタンプラリーの台紙

    スタンプ台紙は日本語、英語、中国語の計3種類。入手できる場所は「とさてらす」「高知龍馬空港1F総合案内所」「むろと廃校水族館」「室戸世界ジオパークセンター」「北川村温泉ゆずの宿」「北川村「モネの庭」マルモッタン」「道の駅田野駅屋」「安芸駅ぢばさん市場」「高知県立坂本龍馬記念館」「高知城」の計10カ所だ

  • 高知スタンプラリーの台紙

    「キットカット ミニ 柚子酒 美丈夫」のゲット条件はスタンプ4つ以上だが、高知観光とあわせて、どうせならコンプリートを目指したい

スタンプの設置場所はいずれも、高知県の人気観光スポットやゆずにまつわるスポットがセレクトされている。例えば、2つのスポットが選ばれた北川村は、全国トップの生産量を誇る高知県内でも有数のゆず産地。ゆずが収穫期を迎える11月には、村全体がさわやかな柑橘系の香りに包まれるという。

  • 北川村「モネの庭」マルモッタン

    巨匠クロード・モネが愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルにし、世界で唯一“モネの庭”を呼称することが許された北川村「モネの庭」マルモッタン。11月初旬までは水面を揺らめく睡蓮が見頃となる

  • 北川村温泉ゆずの宿

    北川村温泉ゆずの宿は日帰り入浴も可能なので、ここで旅の疲れを癒すのもオススメ

  • 高知市内を走る「とさでん交通」の路面電車

    高知市内を走る「とさでん交通」。100年以上の歴史を持つ路面電車に揺られながら、のんびりと高知旅を満喫しよう

訪日外国人旅行客のみならず、日本人でも楽しめそうな今回の共催イベント。スタンプ設置場所は県内各地に散らばっているため、1日で全てを回るのは難しいが、連休を利用して全スポット制覇にチャレンジしてみてほしい。

写真女子必見! ゆず色の高知城は“映え”スポットに

スタンプ設置場所にもなっている高知城では、イベントをさらに盛り上げる仕掛けとして期間限定のライトアップが実施される。

高知城は400年以上の歴史を持つ南海の名城で、天守や黒鉄門、追手門など15棟が重要文化財に指定されている。この城はもともと、かつてこの地を治めた長宗我部元親(ちょうそかべ・もとちか)が築城を計画したものだが、水害などにより、その計画は頓挫。実際に築城を完遂したのは、のちの初代土佐藩主である山内一豊(やまのうち・かずとよ)だ。

  • 高知城
  • 高知城
  • 高知城
  • 高知城
  • 見る角度によってその表情が変わる高知城のライトアップ。お気に入りの角度を探してみよう

高知城のライトアップは18時から22時までの4時間。まだ陽の長かった9月5日に訪れた際には、19時を過ぎてからようやく、ゆず色に染まる高知城が確認できた。次のライトアップは10月19日(土)~10月27日(日)。その頃には、もう少し長い時間、ゆず色の高知城を楽しめそうだ。

  • 高知城
  • 高知城
  • 高知城
  • 高知城
  • こちらは日中の高知城。ライトアップされた姿とは異なり、威厳を感じる佇まいだ

海の幸と山の幸に恵まれ、秋の行楽にはぴったりの高知県。さらに、スタンプラリーと高知城のライトアップという楽しみもある今年の秋は、旅行するのに絶好のチャンスといえる。今から急ぎ小旅行の計画を立てて、訪れてみてはいかがだろうか。