Uber Japanは5月27日、日本発祥のモータースポーツ「ドリフト」を期間限定で提供する特別ツアー「Uber Drift(ウーバー・ドリフト)」の提供を開始しました。完全予約制の同ツアーは6月3日から7月1日にかけて東京で行われ、実際のドリフトを助手席で体験できます。
本記事では、エキサイティングでスリルに満ちたドリフト走行の様子をレポートします。
日本から世界へ――Uber Japanが仕掛けるドリフト体験「Uber Drift」
タイヤのスリップを利用し、車体を横に滑らせながらコーナーを一気に駆け抜けていく「ドリフト」走行。実は1970~80年代の「走り屋文化」から始まった日本発祥のドライビングテクニックです。
2000年に初のプロイベントとして「全日本プロドリフト選手権」がスタートし、日本文化の一つとして認知が向上。現在は世界的にもモータースポーツとして確立されています。
Uber Japanが提供する「Uber Drift(ウーバー・ドリフト)」は完全予約制で、体験時間は約90分。体験会場は千葉県茂原市にある「茂原ツインサーキット」。ツアー料金は「1グループ(1~4名)/30,000円」で、都内23区内の指定場所から「Uber プレミアム」車両での現地までの往復送迎も、料金に含まれています。
一日4グループ限定で開催され、予約は「Uber」アプリのホーム画面に表示される「Uber Drift」アイコンを選択したのち、「希望日時」と「参加人数」を選択。東京23区内の「乗車場所」「降車場所」を入力し、「Uber Drift を予約」を押せばOKです。完了後、確認メールが届きます。
Uber Driftのロゴを掲げた紫の車体が唸りを上げる
この「Uber Drift」の先行体験会が先日行われました。東京都内から車に揺られること、およそ1時間40分。緑豊かな丘陵地帯の先に茂原ツインサーキットが見えてきました。
幸いなことに当日は五月晴れ。むしろ天気が良すぎて暑さを感じるほど。道中はレインボーブリッジや海ほたるの景観を堪能できるので、訪日外国人観光客ならずとも景色を楽しみながら移動できそうです。
サーキットでは、ドライバーがドリフトの練習中! 甲高く唸りを上げるエンジン、ブレーキオイルの焦げたような匂い、タイヤと路面の激しいスリップによって巻き上がる白煙(水蒸気)……もうこんなのワクワクするしかありません。
今回、体験に使用される車両は、特別にチューンアップされた「日産 シルビアS15」と「日産 180SX」の2台。バイオレットの車体に白色の「Uber Drift」のロゴが映えます。運転するのは、プロライセンスを保持する経験豊富なドライバー。今日は彼らの運転にその身を任せることになります。
ほどなく、参加者を集めて注意事項の説明が始まりました。事前に伝えられていたのは、体調チェック、長袖・長ズボンを着用すること。さらにカメラやスマートフォンで撮影をする際は、ボディマウントやヘッドマウント推奨。手持ち撮影は非推奨ですが、カメラをリストストラップなどで固定して絶対に手放さない形に限り、今回は例外的に許可されました。
また、乗車中は体調不良を感じたらドライバーに伝えること、手・腕・頭を窓の外に出さないこと、助手席のハンドルやハーネスにしっかりとつかまること。乗車後はドライバーもしくはスタッフが指示をするまでシートベルトを外したり車から降りたりしないこと、熱を帯びた車の一部に触れないよう注意することが告げられました。
なお、パドックにはラジコンサーキットも用意されており、待機中に遊ぶこともできました。こちらのラジコンもUber Drift仕様というこだわりようです。ここでもドリフトに挑戦していました!
ドリフト体験は頭を空っぽにして楽しめ!
そしてついに始まったドリフト体験。筆者の順番は後半なので、まずは先行するグループの走行を見学するわけですが……間近で見ると「うおおぉぉ! スゲーェェェ!!」と、つい声を荒らげてしまいました。やはり映像で見るのとは迫力が段違いです。
しかも本番では、「シルビア S15」と「180SX」によるツインドリフトも行われます。練習ではセーブされていたプロドライバーの本気のドリフトは、コーナーで滑るどころか「走行中の半分近く滑ってるんじゃないか!?」という勢い。
車体は走行ごとに高熱を帯び、定期的に冷却タイムが設けられます。ドライバーにとっても負担が大きいようで、みんな汗だくです。
そしてついに筆者の順番が到来!! 運転してくれるのは、プロドライバー・ユキオファウストさんです。ユキオファウストさんに促され、しっかりとヘルメットを着けて乗車します。視野が狭まり自由に身動きも取れないなか、果たしてちゃんと撮影できるのか?
「緊張してる? しっかりつかまっててね。じゃあ楽しんでいこう!」(ユキオファウストさん)
してますとも!! つかまりますとも!! 楽しみます!! GOOOOOO!!
そこから先は一瞬でした。コーナーでは想像を超える横Gに身体がドンッ!!とドアにぶつかります。そして次は反対側へ振り回され、景色がぐるぐると回転。ジェットコースターと似ているようで、不思議と体感はまるで異なります。
2週目からはようやく運転に慣れ、脚を踏ん張りながら撮影する余裕もできました。ここで車はもう一台と併走を始め、コーナーに入ると「ぶつかるんじゃないか!?」という勢いで同時にドリフト!! ドアガラスのすぐ横にドリフトした車体が迫ってくるというスリリングな体験を味わいました。
体験が終了するころには、車内の熱気と興奮で汗だくに。降車時にはドリフト体験とヘルメットからの解放で「最高!!」という言葉が自然に漏れ出してしまいました。
プロドライバーが語るドリフトの魅力
終わってみればあっという間で、何度でも体験したくなるドリフト体験。それを安全に楽しめるのは、熟練のドライバーの腕あってこそです。華麗なドライビングテクニックを振るってくれたプロドライバーのユキオファウストさんにお話を伺ってみました。
――Uber Driftのドライバーを務めることになったお気持ちは?
自分はモータースポーツで16年ぐらい戦っているので、Uberとパートナーになり、Uber Driftができて、すごく嬉しいです!! 世界のみなさんに、日本発祥のドリフトとはどういうものかを説明できるのではないかなと思っています。
――海外ではドリフトに馴染みのない方が多いのですか?
はい。ドリフトは日本で生まれたモータースポーツなので、やはり知らない人は多いですね。そういった海外の方にもドリフトの魅力を伝えたい、知っている人を増やしたいというのも、Uber Driftに挑戦する目的の一つです。
――ドリフトをするときの気持ちや難しさについて、ぜひ教えてください!!
自分はもう16年ぐらいやっていますが、まだ全然難しいんです。ドリフトは1周走ると20秒しかかからないので、その20秒の中で1秒でもミスしたら、レース的には命取りになってしまいます。その瞬間に集中する練習が一番難しいですね。同時にそこが一番楽しいところでもあると思います。
――今回はツインドリフトも体験できますが、注意しているポイントは?
前のドライバーがミスをしたら事故になってしまうので、2人のテクニックとスピードを合わせなければなりません。それでもミスの可能性はあるので、ミスをしてもセーブできるような走りをしないといけないのです。仮に事故があってもケガはしないよう配慮されていますが、車は間違いなくダメージを受けますから、ドライバーとして細心の注意を払っています。
――最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします!!
UberDriftへの参加、お待ちしています! そしてモータースポーツが好きな人、ドリフトに興味がある方、ドリフトの世界が気になる方はぜひドリフトを始めてください。ドリフトの世界にはプロだけではなく、チームでやっているアマチュアの方もたくさんいます。ドリフトの楽しい時間を、みんなと一緒に過ごしましょう!!
――エキサイティングな体験をありがとうございました!!
プロドライバーのドリフトを助手席で楽しめるという貴重な体験ができる「Uber Drift」。その開催期間は1カ月もありません。興味のある方は、Uberアプリを確認してみてください。















