俳優の菅田将暉が31日、都内のホテルで行われた「第56回ギャラクシー賞」贈賞式(主催:放送批評懇談会)の贈賞式に登場した。

  • 菅田将暉

菅田は、『dele』(テレビ朝日)、『菅田将暉TV』(NHK)、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ)での演技が評価され、テレビ部門個人賞を受賞。「3作品とも自分がやりたいと思ってやったものですし、この場において『菅田将暉TV』という自分の名を冠している番組をフィーチャーされるのも恥ずかしいものがあるんですけど、テレビを小さい頃から見て育っていますので、自分がやりたいことをやって見ていただいたというのは、すごくうれしいです」と喜びを語った。

『3年A組』は、教師志望だった菅田がプロデューサーに相談して成立した企画。それに加え、「ドラマを作る上で、伝えたいメッセージというと恐れ多いですけど、哲学みたいなものがプロデューサーさんと脚本家さんと共有できたので、それを作ろうということになりました」と明かし、司会から「かなりとんがった学園モノでしたね」と問われると、「そうですね。生徒殴ってますからね」と答えた。

また、山田孝之とタッグを組んだ『dele』については「山田さんは今回“バディ”で毎日のようにずっと一緒にいて、楽しかったです。心地よかったです」と回想。シチュエーション・コメディに挑戦した『菅田将暉TV』については「シチュエーション・コメディが好きだというのもありますし、アメリカな空間いたかったという…ただそれだけで、本当にこんなところで話す内容じゃないんですけど(笑)」とやはり恥ずかしがりながら、「でも満足できました」と笑顔を見せた。

  • 永野芽郁

そして、『3年A組』で共演した永野芽郁からのビデオメッセージも。永野は「菅田さんは本当に生徒のみんなに向き合ってくれて、何度も何度も熱く温かい言葉をかけてくれて、その姿に本当に救われて、無事に3カ月間終えたと思っております」と感謝しながら、「またご一緒できるように頑張ります! 本当におめでとうございまーす! 焼き肉連れてってくださーい」と呼びかけた。

これを受け、菅田は「うちの生徒はご飯が好きなので、連れて行くと懐いてくれるんです。餌付けです、基本的に」と説明。永野への印象を聞かれると、「僕らはお芝居というウソをついてるわけなんですけど、脚本上ではイメージだったものが、現場で対生きている人でやると演技を超えた本物の何かに変わる瞬間があるんです。特に芽郁ちゃんのシーンは“本物になったな”っていう瞬間が多かったです。最終的には目を見てるだけでも涙が出るみたいな日々だったので、すごく愛おしい現場でした」と振り返っていた。

なお、『dele』は、テレビ部門優秀賞にも選出された。

●第56回ギャラクシー賞

・志賀信夫賞:今野勉(テレビマンユニオン最高顧問)
・マイベストTV賞グランプリ:『チコちゃんに叱られる!』(NHK、NHKエンタープライズ、共同テレビ)
・テレビ部門大賞:『ETV特集「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子供たち~」』(NHK)
・テレビ部門特別賞:『BS1スペシャル「ボルトとダシャ マンホールチルドレン20年の軌跡」』(NHK、えふぶんの壱、NHKエンタープライズ)
・テレビ部門個人賞:菅田将暉
・テレビ部門フロンティア賞」『スローな武士にしてくれ』(NHK、オッティモ、NHKエンタープライズ)
・報道活動部門大賞:「1980年から現在も続くハンセン病に関する報道および活動」(山陽放送)
・ラジオ部門大賞:『私宅監置・沖縄~扉がひらくとき~』(ラジオ沖縄)
・ラジオ部門DJパーソナリティ賞:鬼頭里枝(静岡放送『テキトーナイト!!』パーソナリティ)
・CM部門大賞:スカパーJSAT 基本プラン シリーズ『スカパー!堺議員シリーズ』