歌手で俳優の菅田将暉が20日、東京・豊洲PITで行わてたカンテレ・フジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』(毎週火曜21:00~)のイベント『パーフェクトワールド SPECIAL NIGHT』に登場し、約3,000人の観客を熱狂させた。

  • 『パーフェクトワールド SPECIAL NIGHT』で熱唱する菅田将暉=カンテレ提供

米津玄師が作詞・作曲・プロデュースした同ドラマの主題歌「まちがいさがし」を歌う菅田は、このイベントでミニライブを披露。終盤で登場すると、観客のテンションは最高潮に達し、「さよならエレジー」、未発表曲の「ドラス」、そして「まちがいさがし」の3曲をパフォーマンスした。

途中のMCで、菅田は「普段のドラマのトークショーとか、絶対こんな緊張せえへんのに。すっごいですよ」と本音を吐露。そんな中でも、事務所の先輩である松坂桃李主演のドラマ主題歌を歌うことについて、「先輩・後輩、弟・兄貴、ライバル…なんと表現していいか分かんないんですけど、松坂桃李という大好きな身内がドラマをやると。その人がやる中で、僕に主題歌をやりませんか?という話があり、『これはいかがなものかな』とすごい最初思いました」と振り返る。

「やっぱり、身内でキャキャっとやってる感じが伝わったら負けというか。でも偶然にも同じようなところで育った2人で、こんな巡り合わせもあるんだという気がしましたし、桃李くんの意味分かんないくらいの熱量とか、本当にあの人おかしいとこあるんで。『そこそんな頑張んねや!』ってすごいカッコいいところがあるの人なので、また桃李くんが一生懸命何かと戦ってるんだなという中で、僕がちょっとでも違う形で参加できるっていうのはいいかなと思いました」と、心境の変化があったことを明かした。

そして、「米津玄師という天才と1つものづくりができた訳なんですけど、曲の説明を受けたときの米津くんの顔は一生忘れないと思います。『生きてる人すべて、亡くなった人もそうかもしれないけど、小さい頃にやった“まちがいさがし”ってあるじゃないですか。それを見たときに、自分がこっち(間違い)側に生まれた人間なんじゃないか』って米津くんが言ったんですね。『もし自分が間違いのほうに生まれたとしても、目の前のこういう出会いはあるから、それは間違いじゃないんじゃないかなと思った』という話をされて、これはみんなが感じるようなことなんだなとすごく思いました。また、『パーフェクトワールド』の“いつかこのドラマが ただのありふれたラブストーリーになりますように。”っていうコピーにすごく通じるなと思いますし、大事な曲にしないとなと思いました。なので、最後にその大切な曲を大切に歌いたいと思います」と思いを述べ、「まちがいさがし」を熱唱した。

その後、エンディングでドラマの出演者が登場し、松坂は「この『パーフェクトワールド』という作品は、菅田の曲で最後に“。”を打つという感じで作品が完成するんだなということを、後ろで聴いていてしみじみ感じました」と感慨。当の菅田は「すっごい緊張しました」とあらためて吐露したが、緊張をほぐすための“ゴキブリ体操”を勧められて実践したものの、正しくできていなかったと指摘され、「お恥ずかしい」と苦笑いした。

山本美月は「すごい感動しました。泣きそうになっちゃって。最近本当に悲しいシーンばっかりだったので、『ここで流れるんだ…』と思うとすごく胸が苦しくなって。本当にこの主題歌に恥じないように、きちんとつぐみ(山本)として鮎川くん(松坂)のことを愛せていけたらいいなと思いました」と、決意を新たにした様子。

最後にひと言求められた菅田は「これからも『パーフェクトワールド』見てくれるかな?」と呼びかけ、3,000人が「いいともー!」と答えて会場が1つになった。

終演後、菅田は「いろいろありすぎて何から言えばいいか分からないけれど…まだまだ撮影は続くでしょ。3カ月、長いような短いような、ここからまだあると思うけど、ドラマを見てるよって実感できる場になりました」と振り返りながら、「(アーティストとしては)僕が頑張るなんてレコーディングと今日だけですから」と謙そんしていた。