南海電気鉄道は3月1日、4代目となる新型車両を使用した高野山ケーブルカー(鋼索線極楽橋~高野山間)の運行を開始する。あわせてスタンプラリーやマルシェなど各種イベントを行う「新型(4代目)高野山ケーブルカー運行開始記念キャンペーン」も開催される。

  • 高野山ケーブルカー新型車両(1号車)

  • 高野山ケーブルカー新型車両(2号車)

高野山ケーブルカーは新造工事にともない運休していたが、3月1日から運転再開。これにともない、現在実施しているバスによる代行輸送(橋本駅~大門南駐車場間)は2月28日の最終便をもって終了する。特急「りんかん」として運転していた特急「こうや」は3月1日以降、通常通り難波~極楽橋間で運転再開。全列車の運転を休止していたこうや花鉄道「天空」も、3月1日から通常通り運転再開する。

3月から始まる運行開始記念キャンペーンでは、運行開始記念セレモニーをはじめとして、運行開始記念スタンプラリー、運行開始記念乗車券の発売、高野山「やまなかマルシェ」、新型高野山ケーブルカー写真展、「『天空』で行く! 『新型ケーブル』と『巻上機』見学ツアー」などを実施する。

  • 高野山ケーブルカー新型車両の車内

運行開始記念セレモニーは3月2日の9時33~56分に極楽橋駅の待合スペースとケーブルカーホームにて開催。主催者・来賓の挨拶や3代目高野山ケーブルカー銘板紹介、総本山金剛峯寺による運行安全祈願、くす玉割り、乗務員の気笛合図に合わせた高野山ケーブルカー新型車両の出発見送りを実施する。

同日には記念イベントとして、高野山ケーブルカー新型車両のオリジナルグッズの販売会、スイス製チョコレートと和歌山県産梅酒(成人のみ)のふるまい、記念缶バッジのプレゼント(限定300個)も行われる。

運行開始記念スタンプラリーは3月1日から5月26日まで行われ、高野山駅(改札外)・金剛峯寺(拝観受付)・奥之院休憩所(頌徳殿)の3カ所に設置されたスタンプを専用のパンフレットにすべて押印すると、高野山ケーブルカー新型車両をデザインした特製ピンバッジが先着4,000名にプレゼントされる。

  • 運行開始記念乗車券(高野山駅発版)券面イメージ

運行開始記念乗車券は3月1日から南海電鉄各駅(係員無配置駅など一部の駅を除く)とインターネットにて発売。駅での発売期間は5月26日まで。インターネット発売は3月1日10時から5月10日23時59分まで受け付ける。極楽橋駅発版と高野山駅発版の2枚1セットで販売され、発売額は1セット780円。インターネット販売では送料が別途必要となる。

高野山ケーブルカー新型車両の写真展は、3月1日から当分の間、高野山駅2階で開催。スイスでの製造から高野山駅への搬入など、高野山ケーブルカー新型車両が運行開始されるまでの過程を写真で紹介する。

  • 写真展の展示写真例「新型車両と旧車両の離合」

「『天空』で行く! 『新型ケーブル』と『巻上機』見学ツアー」は、橋本駅から「天空1号」で極楽橋駅へ移動した後、高野山ケーブルカー新型車両で高野山駅へ移動して巻上機の見学が行えるツアー。実施日は3月16日で、2月20日10時から3月5日17時まで「ぶらりたびホームページ」で申込みを受け付ける。新型ケーブルカーパンフレット・ツアー限定新型ケーブルカー缶バッジ・新型ケーブルカーピンバッジのプレゼントが用意され、料金は大人1人1,500円・小人(小学生)1人800円となる。