女優の浅田美代子が、23日に放送されるフジテレビ系情報番組『Mr.サンデー 平成最後の“遺言”SP』(21:15~23:24)に出演し、今年9月に亡くなった樹木希林さんとの45年間を語る。

  • 浅田美代子=フジテレビ

今回は、芸能界の友人として唯一、病室、自宅に戻ってからも希林さんの傍らに付き添った浅田に、MCの宮根誠司が2時間にわたる単独インタビューを実施。浅田がデビューしたドラマ『時間ですよ』(TBS系、1973年)での共演以来、45年に及ぶ数々の交流秘話が明かされる。

浅田の自宅購入の際に物件探しからローンの面倒まで見てくれた“世話焼き”な一面、浅田の亡き母の着物をCMで再利用した“始末上手”の一面、母が亡くなったときには墓石に「南無妙法蓮華経」の文字をもったいないからと手書き、手作りの楽屋のれんをテレビ局に押しかけて仕上げてしまう…といった、誰よりも親交が深かった浅田だからこそ語れる希林さんの“破天荒”なエピソードが数々。また、全身がんと向き合う中で見せた独特の死生観や、夫・内田裕也へ貫いたまっすぐな愛情など“希林流”の生き方がたっぷりと語られる。

さらに、希林さんと浅田の貴重なプライベート写真や、浅田の携帯電話に残した留守番電話の音声も初めて公開。「あ、みよちゃん、おはようございます」といった何気ない日々の会話から「ハッピバースデーみよちゃーん」と、浅田の誕生日を祝う希林さんの歌声など、親しい友人にだけ見せた希林さんのチャーミングなメッセージだ。

そして、希林さんが企画・プロデュースに関わった来年公開の映画『エリカ38』で、娘役として主演を務めた浅田から、師であり母であり姉であり親友であったという希林さんの「自分の死と向き合いながらも人への愛情を決して絶やさない」生き様が明かされる。

この日の放送では他にも、西城秀樹さんの17年におよぶ壮絶な闘病、妻明かした「父として」の覚悟を紹介。また、朝丘雪路さんが認知症を患いながらステージで熱唱した“最後の歌声”も登場する。

宮下佐紀子プロデューサーは「早すぎる訃報が多かった今年、亡くなってなお人々の心には、その大きすぎる“存在感”が残り続けています。その源泉が何だったのか、番組ではあらためて故人をよく知る方々に取材させていただきました」とした上で、「初めて伺う話に驚かされることも多く、その生涯の強烈な魅力に圧倒されるばかりですが、折しも平成最後となる1年の終わりに、その貴重な“遺言”に耳をかたむけていただければ幸いです」とコメントしている。

  • MCの椿原慶子アナウンサー(左)と宮根誠司