――みなさんの演技力や存在感も、10年間でかなりアップしているのではないですか? 特に逢沢さんはデビュー直後とは違って、今や監督からの難しい注文もこなせる女優さんに成長されていると思います。

逢沢:でも、当時のスタッフさんとまたお仕事をすると思ったら、逆に緊張しましたよ(笑)。自分がこの10年で成長したところを見せられたらいいなと思うと、ちゃんと見せられるのかどうか、って……。

及川:でも今回のりなちゃんは素敵だった~。

逢沢:ありがとうございます(笑)。

――予告編を拝見しますと、今回は早輝がゴーオンジャーの仲間と離れて行動する上に、なんとケガレシアがケガイエロー(姿かたちはゴーオンイエローにそっくり)に変身するという、インパクトの強い展開が目をひきますね。

逢沢:ケガイエロー、かわいかったですね。頭にケガレシアのバルブがついたままで(笑)。

及川:ホンモノのイエローにそう言ってもらえて、うれしい! でも最初はりなちゃんのファンにどんなこと言われるか、心配だったんですよ。イエローがりなちゃんじゃない!って(笑)。でも、予告編を見てくださった『ゴーオンジャー』ファンの方たちにも意外とあたたかく迎え入れてもらえて、ホッとしました。

――ケガレシアは基本的にはゴーオンジャーの敵なんですけれど、テレビシリーズでも憎々しいふるまいというよりもコミカルで可愛らしい部分が強調されていましたから、今回のイエロー変身もすんなり受け止められたのではないかと思います。

及川:テレビでもGP-31でG3プリンセスを結成したじゃないですか。あのときもケガレシアはノリノリでやっていたと思うんです。たぶんこの3人の中でいちばん乗り気だったんじゃないかって(笑)。そんなキャラでしたから、今回もケガレシア自身はやっていてぜんぜんイヤじゃなかったと思っています。

――あの「G3プリンセス」回、GP-31「歌姫(アイドル)デビュー」は、今でも特撮ファンの間で伝説的な回として語り継がれていますよ。

(3人)ええ~っ!?

――現役特撮ヒロインによるアイドルユニットとして、かなり完成度が高かったですね。

逢沢:G3プリンセスでイベントをやったんだよね。

杉本:ああ、何回かやったね!

及川:ステージで踊ったね~(笑)。

逢沢:テレビ朝日横のステージで。

杉本:ちゃんとしたステージでした。

及川:あと、写真集も出てたよね。

逢沢:ほんとのアイドル活動みたいでした(笑)。

杉本:あとの回(GP-45「初夢キカク!?」)で、男子メンバーが「G5プリンス」になったでしょう。あれって、みんなが私たちのG3プリンセスをうらやましがって、自分たちもあんなのやりたいって言ってたんだって(笑)。

逢沢:GP-45では、G3プリンセスも再結成したんですよ。

及川:私(ケガレシア)が巨大化した回ですね(笑)。

――GP-31では、アイドルになるためみなさんがいろいろな修行をしたのが印象的でした。

逢沢:この回ではいろんな衣装を着ることができて、楽しかったなあ。

杉本:ジェットコースターに3人で乗ったのをよく覚えてます。

及川:あれ以来、私はジェットコースターに乗っていませんからね。

逢沢:そうだった。すごい頑張って乗ったんですよね。

及川:そうそう。だって2人ともぜんぜん平気なんだし~。信じられない(笑)。ぜんぜん怖くなかったの?

杉本:平気でした!

逢沢:ぜんぜん怖くないんです。

及川:すごく楽しそうに、かわいい笑顔でねえ(笑)。あの状態で演技なんでできないんですけれど、ひとつだけ「これは初めての体験でおじゃるが……」ってセリフがあったんですよ。コースターがどんどん登っていくときに、このセリフだけは言わないといけないですから、それだけはしっかり言おうと。そのあとはもう演技じゃなくて、ただ「おじゃ~~~ッ!!」って叫んでいました(笑)。

杉本:エンディングまでG3プリンセスの特別バージョンだったのもすごかったね。

逢沢:わりと何でもアリでしたね(笑)。

――ステージ衣装については、どんな感想を持たれました?

杉本:まさか、あんなにどピンクだとは思いませんでした(笑)。

及川:でも、2人はあのとき16歳と19歳だったでしょう。私、26歳だったからね(笑)! 

逢沢:いえ~ぜんぜん大丈夫でしたよ。

杉本:かわいかったです。

及川:私はもう必死でしたよ(笑)。2人ともすごいな~可愛いな~って思って見てました。

杉本:でもあの衣装って、3人ともすごく凝っていましたよね。それぞれのイメージカラーの花飾りがあったりして。