熱海!

皆さんは熱海にどんなイメージをお持ちでしょうか。

熱海といえば言わずとしれた日本を代表する温泉地の一つ。ですが、少し前までの熱海は箱根や伊豆と比べていまいちパッとしない……と感じていた人も多かったようです。

しかし、最近になってそんな熱海の人気が急上昇しているそうなのです。

グーグル先生に聞くと、ご覧の通り「復活」の文字。熱海に一体何が!? と思って更に調べてみると、ある人物が浮かんできました。

山田久貴さん。

熱海市役所の観光経済課で、バラエティ番組や映画、ドラマのロケ支援を担当。「熱海ハリウッド化計画」をキャッチコピーに精力的に活動されているらしい。

しかも山田さん、時間が不規則な番組制作関係者のスケジュールを考慮して、24時間365日対応を売りにお仕事されているのだとか。そんな働き方をして体は大丈夫? 冷静に考えると一人で24時間365日対応って、それめっちゃブラックじゃない? 働き方改革した方がよくない?

ということで、山田さんの働き方に一言物申すためにちょっくら熱海まで行ってきました!

熱海は近かった

ということで熱海です。もっと遠いイメージを持っていたら40分くらいであっという間に着いて驚きました。新幹線を使わなくても2時間かかりません。日帰りも余裕です。

駅前の商店街を抜けて市役所へと向かいます。この商店街って響き、いいですよねー。妙に心が落ち着きます。

突然現れた干しイカにびっくりしつつ、歩いていきます。

熱海は坂が多く、目の前が海、背後が山という地形。起伏に富んだ町は情緒豊かでアニメの舞台になりやすい気がします。

とか言ってる間に熱海市役所に到着しました。そして今日、お話を伺うのが……。

こちらがスーパー公務員・山田久貴さんです。

24時間働く男の実態

――それではさっそくお話を聞かせてください。本題の前に山田さんが取り組まれている「熱海ハリウッド化計画」について教えていただけますか。

なお、右のイケメンは部下の塩見さん。

山田:その名の通り、熱海をバラエティ番組や情報番組、映画、ドラマのロケ地として活用してもらおうという活動ですね。実は熱海はロケ地としてぴったりの条件を備えた場所なんですよ。

――ロケ地の条件といいますと?

山田さん:テレビ局や多くの制作会社さんがある東京に近く、海・山や温泉など豊富なネタもたくさんあるうえ、それらがコンパクトにまとまっているんです。廃校や文化財などもロケ地にぴったりで実際に使っていただいています。

――たしかに熱海駅を降りた瞬間、目の前に海、すぐ後ろには山があって驚きました。温泉のイメージが強いですが、海と山を短時間で回れるというのは、撮影スタッフには魅力的ですよね。

山田さん:はい。それに熱海の人たちが観光客慣れしているのも大きいですね。ロケをしていても特にびっくりされることもありませんから。これが住宅街ですとなかなか大変だと思います。

――たしかにその通りですね。実際にロケ地として使われる実績は増えているのでしょうか。

山田さん:活動を始める前と比べると約3倍まで増えていますね。ただ、今は何でもかんでも受け入れるのではなく、しっかり熱海にとってプラスになるような番組や映画を選んで受け入れています。何でも受け入れていた時期もあったのですが、中にはちょっと熱海のためにならないものもあったので……。

――なるほど。そうしたテレビ局や制作会社さんの対応をされているのが山田さんというわけですよね。じつは、今日伺ったのは、熱海ハリウッド化計画というよりも、山田さんの働き方についてお聞きするためにきました。

だいたい、24時間365日対応するなんて、制作会社さんからするとありがたいけど……、それってブラック企業では?? 

山田さん:ああー。

なんでしょう、この判ってるよ感。これは確信犯ですかー? 塩見さんもチラ見してます?

――そもそも山田さんがそうした働き方をされているのはなぜなんでしょう。というか、そもそも山田さんって何者なんですか?